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W杯予選各地の状況は?日本、サウジを加え17チームの出場が決定 注目試合はエジプト対セネガル

[ 2022年3月24日 21:24 ]

W杯アフリカ最終予選では、リバプールの同僚であるセネガル代表FWマネ(左)とエジプト代表FWサラーのW杯切符を懸けた直接対決に注目だ(ロイター)

 日本代表が出場を決めた2022年カタールW杯は史上初の冬季開催となる11月21日に開幕する。出場国は日本も含め、ここまで17チームが決定。今月の代表ウィークが終わると、さらに12チームが追加。残る3枠は6月のプレーオフなどによって決まり、全32チームが揃うことになる。

 出場国枠は前回の18年ロシアW杯と同じく32チーム。開催国1枠、欧州13枠、南米4・5枠、アジア4・5枠、アフリカ5枠、北中米カリブ海3・5枠、オセアニア0・5枠となっている。

 そのうち既に出場を決めているのは開催国(カタール)、アジア4(日本、サウジアラビア、イラン、韓国)、欧州10(セルビア、スペイン、スイス、フランス、ベルギー、デンマーク、オランダ、クロアチア、イングランド、ドイツ)、南米2(ブラジル、アルゼンチン)の計17カ国。

 残る出場枠(15)のうち今月の代表ウィークで欧州2、南米2、北中米カリブ海3、アフリカ5の計12カ国が決定へ。順調に日程が消化出来れば6月には欧州1、大陸間プレーオフ2を加えた全32カ国が出揃うことになる。

<欧州予選>
 欧州予選は既に10チームの出場が決まりプレーオフに突入。プレーオフでは12チームが4チームずつ3組に分かれ、一発勝負の決勝トーナメント形式で対戦。それぞれのトーナメントを制した3チームがW杯切符を獲得する。

 本来なら今月末のプレーオフで残る3枠が決定するはずだったが、ロシアのウクライナ侵攻によりスコットランド対ウクライナ戦が開催困難に。この試合のみが6月に延期することになったものの残る1枠の決定は“不透明な状況”が続く。なお、問題のロシアもプレーオフに進出していたがFIFAにより出場禁止処分が下り、対戦予定だったポーランドが不戦勝でプレーオフ決勝へと進むことになった。

 よって今月末の欧州予選プレーオフでは2枠のみが決まることになり、ポーランドがスウェーデン対チェコの勝者と対戦し、この試合の勝者がW杯切符を獲得へ。残る1枠はポルトガル対トルコ、イタリア対北マケドニアの勝者同士が激突し決定へ。ポルトガルとイタリア、少なくともどちらか一方の強豪国がW杯出場を逃すことに。さらにトルコが躍動すれば、両国とも敗退する可能性も十分に考えられる。

<南米予選>
 南米予選は残る2・5枠をめぐり3位エクアドル(勝ち点25)、4位ウルグアイ(勝ち点22)、5位ペルー(勝ち点21)、6位チリ(勝ち点19)、7位コロンビア(勝ち点17)、8位ボリビア(勝ち点15)が争う展開。9位パラグアイ(勝ち点13)と10位ベネズエラ(勝ち点10)の敗退が決まっている。

 残り2戦は今月末に行われ、4位までがW杯切符を獲得。5位のチームが6月予定の大陸間プレーオフ(カタール・ドーハ)へと進み、アジア予選プレーオフ勝者とW杯出場を懸け争うことになる。

<北中米カリブ海予選>
 北中米カリブ海最終予選は残り3節となり、今月末には3枠が決定へ。現時点ではW杯出場を決めているチームはなく、1位カナダ(勝ち点25)、2位米国(勝ち点21)、3位メキシコ(勝ち点21)、4位パナマ(勝ち点17)、5位コスタリカ(勝ち点16)、6位エルサルバドル(勝ち点9)が争う展開。7位ジャマイカ(勝ち点7)と8位ホンジュラス(勝ち点3)の敗退が決まっている。

 1位カナダは24日コスタリカ戦、27日ジャマイカ戦、30日パナマ戦と3試合のうち1勝でもすれば自力突破が確定。1986年メキシコ大会以来、実に36年ぶり2度目のW杯出場へ王手をかけている。

 続くW杯常連の2位米国、3位メキシコとも“有利な状況”ではあるが、次節24日にはメキシコのホームで注目の直接対決が控えている。なお、同予選4位は6月予定の大陸間プレーオフ(カタール・ドーハ)へと進み、オセアニア予選通過チームと対戦する。

<アフリカ予選>
 アフリカ最終予選は勝ち残った10チームが2チームずつ5組に分かれホーム&アウェー形式で対戦へ。この勝者5チームがそのままW杯出場権を獲得することになり、25日に第1戦、29日に第2戦を予定。組み合わせはエジプト対セネガル、カメルーン対アルジェリア、ガーナ対ナイジェリア、コンゴ対モロッコ、マリ対チュニジアに決定している。

 特に今年2月のアフリカ選手権決勝の“再戦”となるエジプト対セネガルは必見。そのアフリカ選手権では、セネガルが0―0のまま突入したPK戦を4―2と制し初優勝。セネガル代表FWマネとエジプト代表FWサラーの「リバプール勢対決」にも注目が集まる。

<オセアニア予選>
 オセアニア予選は、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりまだ2次予選の途中。そのためドーハでの集中開催により今月末には全日程を終了させる予定。A組はバヌアツ、クック諸島がコロナ感染拡大の影響により出場を辞退。残るソロモン諸島とタヒチが“戦うことなく”最終予選に進出決定。一方のB組は同予選の本命ニュージーランドが2連勝で最終予選進出を決め、残り1試合のなか24日に2位パプアニューギニアと3位フィジーが2位通過を懸け直接対決をする。

 最終予選は4チームによる決勝トーナメントの一発勝負によって争われ、B組1位とA組2位、A組1位とB組2位が対戦へ。勝者同士で決勝戦を行い、ここでも勝ったチームが6月予定の大陸間プレーオフ(カタール・ドーハ)に進出。北中米カリブ海最終予選4位のチームとW杯切符を懸け激突することになる。

【カタールW杯出場決定国】
▼開催国枠
カタール(初出場) 

▼アジア枠
日本(7大会連続7回目)
サウジアラビア(2大会連続6回目)
イラン(3大会連続6回目)
韓国(10大会連続11回目)

▼欧州枠
セルビア(2大会連続13回目)
スペイン(12大会連続16回目)
スイス(5大会連続12回目)
フランス(7大会連続16回目)
ベルギー(3大会連続14回目)
デンマーク(2大会連続6回目)
オランダ(2大会ぶり11回目)
クロアチア(3大会連続6回目)
イングランド(7大会連続16回目)
ドイツ(18大会連続20回目)

▼南米枠
ブラジル(22大会連続22回目)
アルゼンチン(13大会連続18回目)

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2022年3月24日のニュース