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麻也主将 W杯切符へ「ゼロは意識」、完封なら中沢超え56戦 日本代表CB歴代最多に

[ 2022年3月24日 05:30 ]

W杯アジア最終予選B組   日本―オーストラリア ( 2022年3月24日    シドニー )

笑顔を見せる吉田(撮影・小海途 良幹)
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 日本代表は24日、アウェーでオーストラリアと対戦する。勝てば7大会連続のW杯出場が決定するが、負ければW杯自動出場圏外の3位に転落。運命の大一番を迎える中、4カ月ぶりの代表復帰となった主将のDF吉田麻也(33=サンプドリア)はシャットアウトでW杯の福音をもたらす決意を示した。

 苦しかったカタールロードのゴールテープは鮮明に見えている。勝てば文句なしにW杯出場。ベトナム戦(29日)を含めて2試合連続ドローでも決定する。状況的には優位。だが吉田は戒めるように口にした。「引き分けでもOK、ベトナム戦で勝てば良いという気持ちでは臨まない」。あくまで目指すは勝利。そして、勝機を高めるためのしたたかな戦い方をイメージした。

 「0―0で進めば重圧を感じるのは相手。賢く戦う。先に失点しないのが大事。ゼロ(無失点)は意識する」

 1月と2月のアジア最終予選は負傷欠場。昨年11月以来4カ月ぶりの代表復帰となった主将は、前掛かりになることが予想される相手の勢いをどれだけそげるかを重視する。オーストラリアが焦り、より攻撃人数を増やせば、森保ジャパンにとって得点が生まれやすいシチュエーション。W杯アジア予選での過去の敵地オーストラリア戦は2分け1敗で全て失点しているが「(欠場した)前回の分も貢献する」。中沢佑二を抜くセンターバック歴代トップの国際Aマッチ56試合完封達成で6連勝へと導く覚悟だ。

 18年W杯ロシア大会後に長谷部誠から主将を受け継ぎ、本田圭佑や香川真司らがいなくなったA代表の先頭に立ち続けた。最終予選2敗目を喫した昨年10月のサウジアラビア戦後には「W杯出場ができなければ代表を引退する」とまで口にした。日本サッカーの未来を背負い左腕に巻く、わずかな重さのキャプテン腕章はどれだけ重かっただろうか。その苦労や悩みが報われる瞬間はすぐそこにある。

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2022年3月24日のニュース