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森保監督「苦しい戦いばかりでしたけど…全てのサッカーファミリーとW杯出場という勝利をつかみ取れた」

[ 2022年3月24日 20:46 ]

カタールW杯アジア最終予選B組   日本―オーストラリア ( 2022年3月24日    シドニー )

<日本・オーストラリア>W杯を決め喜ぶ森保監督(中央)(撮影・小海途 良幹)
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 男子サッカー日本代表は24日、2022年カタールW杯アジア最終予選の敵地オーストラリア戦に2―0で勝利。0―0の後半39分から途中出場したMF三笘薫(24=サンジロワーズ)が2得点と大活躍。チームはB組2位以上が確定し、7大会連続7度目のW杯出場が決定した。

 森保監督がかつて「悲劇」に泣いたドーハの地に帰る。雨でずぶ濡れのスーツ、かすれた声に残る激闘の跡。「苦しい戦いばかりでした。全ての日本代表ファミリーと一緒に喜びたい」。最後まで攻めた。ドローの選択肢はない。後半39分、三笘の背中を叩く。「点を決めてこい!」。チーム全員に伝えたメッセージでもあった。

 7大会連続W杯出場を決め森保監督は涙ぐみながら「本当に苦しい戦いばかりでしたけど政府関係者の皆さん、中央行政の皆さん、エッセンシャルワーカーの皆さん、コロナの中でいろんな人がサッカー出来る環境をつくってくれて、まず感謝を申し上げます」と開口一番に支えてくれたすべての人たちに感謝した。

 そして「国民の皆さん、サポーターの皆さんと一緒に我々チーム一丸となって戦いましたが、今までつないでくれた選手たちスタッフたちがいっぱい居て勝利することができました。支えてくれた全ての方々と全てのサッカーファミリーとW杯出場という勝利をつかみ取れたと思います。そして一緒に喜びを分かち合いたいと思います。本当に応援、支援ありがとうございました」と目を赤く染めながら熱い思いを口にした。

 常に進退問題と隣り合わせの戦いだった。序盤に2敗を喫し「毎試合、監督の道が続くのか、終わるのかの岐路だと思っている」と腹をくくった。転機は昨年10月のオーストラリア戦。4―3―3布陣に変更し、不死鳥のようによみがえった。最後は怒濤(どとう)の6連勝。W杯予選を1人で勝ち抜いた、初めての日本人監督となった。

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