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室伏氏、IOC選手委落選 イシンバエワが当選

[ 2016年8月19日 07:35 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)は18日、リオデジャネイロ五輪の開催中に行われた選手委員選挙の投票結果を発表し、陸上男子ハンマー投げで2004年アテネ五輪金メダルの室伏広治氏(41)が、全体で10番目の得票の1070票で落選した。ロシアの組織的なドーピングで陸上チームとして五輪参加を禁じられた女子棒高跳びの世界記録保持者、エレーナ・イシンバエワ選手(34)が4位の1365票で当選した。

 選手委員会は五輪運営などに選手の意見を反映させるための組織。五輪参加選手による投票で選出される選手委員は、任期8年のIOC委員にも就任する。

 改選枠4に23人が立候補し、フェンシング女子エペ個人で北京五輪金メダルのブリッタ・ハイデマンさん(ドイツ)がトップの1603票。卓球男子シングルスで04年アテネ五輪優勝の柳承敏氏(韓国)が2位の1544票、競泳男子平泳ぎでロンドン五輪優勝のダニエル・ジュルタ選手(ハンガリー)が3位の1469票で当選した。投票率は46%だった。

 イシンバエワ選手は「五輪の選手たちが私に(発言するための)声を与えてくれた。とても喜んでいる」と話した。

 室伏氏は08年北京五輪で初めて立候補して落選。12年ロンドン五輪では1位当選者を上回る得票だったが、日本オリンピック委員会(JOC)の過剰な選挙活動が原因で選挙違反となり、当選無効となった。(共同)

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2016年8月19日のニュース