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20年東京五輪で除外危機も 世界中の反発&連盟の努力で存続

[ 2016年8月19日 05:30 ]

<リオ五輪 レスリング> 戦いを終え、金メダルを手に笑顔の(左から)土性、伊調、登坂

 1896年の第1回アテネ五輪から実施される伝統競技のレスリングは2013年2月、20年東京五輪での除外危機に直面した。背景には国際統括団体の組織改革の遅れや、五輪存続への努力の欠如があった。当時の国際レスリング連盟(FILA)は問題点を必死で改善、世界中から集まった批判にも後押しされ、残留を果たした。

 旧態依然としていた組織は女性役員を増やし、選手委員会を発足させるなどで一変した。分かりにくいとの声が多かったルールも、観客重視、テレビの視聴者重視で分かりやすく変更。女子の階級は「4」から「6」に増やした。団体名称もその後、世界レスリング連合(UWW)となった。

 その取り組みが評価され13年9月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で存続が決定。24年五輪でも自動的に実施されることになった。

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2016年8月19日のニュース