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ネイマール 五輪史上最速15秒弾!ブラジル6発大勝で金王手

[ 2016年8月19日 05:30 ]

ホンジュラス戦で先制ゴールを決め喜ぶブラジル代表FWネイマール(AP)

 サッカー男子の準決勝が行われ、リオデジャネイロのマラカナン競技場でホンジュラスと対戦したブラジルは6―0で勝ち、決勝に駒を進めた。FWネイマール(24=バルセロナ)が五輪史上最速となる開始15秒で先制点を決め、大勝劇の口火を切るなど4得点に絡み、初優勝に王手。ドイツはベロオリゾンテでナイジェリアと対戦し、2―0で勝った。決勝は20日(日本時間21日)、マラカナン競技場で行われる。

【試合結果 決勝トーナメント】

 ブラジルサッカーの聖地・マラカナンで主役がいきなり5万人超の観客を沸かせた。試合開始のホイッスルから、わずか15秒。ネイマールは相手センターバックの横パスをかっさらい突進。相手GKが飛び出しはじいたが、そのボールはネイマールの左膝上あたりに当たり、ゴールへと転がった。自身も出場した12年ロンドン五輪決勝で対戦相手のメキシコ代表FWペラルタが記録した29秒を上回る五輪史上最速ゴールで主導権を握った。

 その後もネイマール劇場は続く。前半35分に3点目を決めたFWジェズスへの縦パスを通すと、後半6分には左CKからDFマルキーニョスの4点目をお膳立て。5―0のロスタイムにはFWルアンが倒されて得たPKを、落ち着いてゴール左に決め大勝劇を締めくくった。

 ネイマールは取材に応じることなく競技場を去ったが、大会前にブラジル協会の公式サイトで「優勝のために決勝点を取ったり、アシストしたりして貢献したい」と語っていた通りの活躍。ミカレ監督は「ネイマールはモンスター。サッカーの申し子。自身のプレーだけでなく、他の選手も高いレベルに引き上げてくれる」と、自チームのエースを褒め称えた。

 初優勝を懸けた決勝の相手はドイツに決まった。14年W杯ブラジル大会準々決勝のコロンビア戦で腰椎骨折の重傷を負い、自身が欠場した準決勝のドイツ戦では1―7と歴史的大敗を喫し地元紙に「恥辱」とまで酷評された。当時の報道によれば、ネイマールは自宅でテレビ観戦していたが前半だけで0―5と大差をつけられ、「こんなクソ試合見たくない」と、ショックのあまりテレビを消したという。あれから2年。ネイマールは南米選手権の出場を放棄してまでオーバーエージ枠での自国開催の五輪出場にこだわった。全てはブラジル全土を泣かせた“負の記憶”を払しょくするために。そして、ロンドン五輪で逃した金メダルを獲得するために。

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2016年8月19日のニュース