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吉田 2年前死去の父が「最後には助けてくれるかな、と…」

[ 2016年8月19日 06:11 ]

銀メダルに終わり、涙を流す吉田沙保里

リオデジャネイロ五輪レスリング女子53キロ級決勝

(8月18日)
 メダル授与のセレモニーを終えたレスリング女子53キロ級銀メダリストの吉田沙保里(33=フリー)は「最後の最後まで銀メダルで終わるとは思っていませんでした。悔しいです」と語った。

 全員が打倒・吉田で来ることは誰よりも理解していた。それでも「最後の最後に落とし穴にはまるとは思っていなかった」と自分でも、金以外のメダルを首から下げていることが信じられないようだった。

 五輪と世界選手権を合わせて16大会連続制覇していた吉田だったが、今大会は2年前に亡くなった父・栄勝さん不在で臨む五輪は初めてでもあった。「最後には助けてくれるかな、と思ったのが間違いかな、と思います。本当に私を今まで、育ててくれてありがとうと伝えたいです」と涙ながらに言葉を続けた。「レスリングを続けてきて良かったです」という言葉が、吉田の最大の感謝の気持ちの表れのようだった。

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