NHKのプロジェクト「#BeyondGender」⑤ 気づかされた無意識の思い込み

[ 2024年3月15日 07:00 ]

NHKが取り組む「BBC50:50プロジェクト」に関わる森田茉里恵アナウンサー
Photo By 提供写真

 NHKが2021年から参加している「BBC50:50プロジェクト」は、番組作りの際に画面に映る男女の数を計測し、そのデータから得られた気づきを生かしていくという試みだ。いち早く取り入れたのが朝の情報番組「あさイチ」だった。

 チーフプロデューサーの望月篤史氏は「長く40代の女性層をターゲットに番組を作ってきており“当たり前に多様性を意識した番組作りができている”という制作サイドの慣れがあった」と企画に参加した背景を説明。

 だが計測することで気がついたことも多かった。「イラストを作るとき、女児を表現する時に無意識にランドセルの色を赤にしていたりしていた。計測して一つの指標を持つことで立ち止まって考える機会を頂いている」と意義を語った。

 また森田茉里恵アナウンサーも個人的に同プロジェクトに参加している。「無意識に女性だから、男性だからと思い込むことがあった。この機会を通じてより多様な視点でコンテンツに向き合うことができた」と手応えをのぞかせた。(この項終わり)

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