ライムスター宇多丸　アカデミー賞アジア系差別問題「不遜な態度を演じているところもあったと思う」

「RHYMESTER」の宇多丸
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　ラッパーでヒップホップグループ「RHYMESTER」のMC・宇多丸（54）が15日放送のTOKYO　MX「バラいろダンディ」（月～金曜後9・00）に生出演。第96回アカデミー賞の授賞式でアジア系の登壇者への態度が物議を醸している問題について私見を述べた。

　10日（日本時間11日）に米ロサンゼルスで開かれた授賞式で、助演男優賞を受賞した米俳優ロバート・ダウニーJr.は、前年受賞者でプレゼンターを務めたキー・ホイ・クァンからオスカー像を受け取る際に「あいさつがなかった」動画が拡散。

　主演女優賞を獲得したエマ・ストーンも、プレゼンターのミシェル・ヨーをないがしろにしたように見える行動が問題視されている。クァンはベトナム出身、ヨーは中国系マレーシア人だったため、騒動はアジア系への差別では…とSNSでは非難の声が噴出している。

　多様性を掲げるアカデミー賞の授賞式で起きた騒動。宇多丸は「本当の真意はわかりませんよ」と口にした上で、ノミネートされている5人が壇上にいる方式が混乱を招いた可能性があると推測した。

　「壇上に上がったらどこにいったらわからない感じもあった。ロバート・ダウニーJr.はアイアンマンのトニー・スターク感を演じているじゃないけど、ちょっと不遜な態度を演じているところもあったと思う。だからキー・ホイ・クァンに特に失礼…ってよりはこのシステムが混乱を招いたと思う。エマ・ストーンのところもきっとそれじゃないの？と思います」と私見を述べた。

　「あとアカデミー賞だから多少は舞い上がっていると思うから、周りが冷静に見れない状況もあったと思う」と付け加えた。