ガーシー被告は「実刑か執行猶予かの瀬戸際だった」弁護士の見解は

裁判を終えて東京地裁を出るガーシー被告（撮影・尾崎　有希）
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　動画サイトでの暴露投稿で俳優の綾野剛（42）らを脅迫したなどとして、暴力行為法違反（常習的脅迫）など5つの罪に問われた元参院議員ガーシー（本名・東谷義和）被告（52）に東京地裁は14日、懲役3年、執行猶予5年（求刑懲役4年）の判決を言い渡した。

　懲役3年、執行猶予5年の判決について、レイ法律事務所の河西邦剛弁護士（39）は「実刑か執行猶予かの瀬戸際の判決だったと思われる」とした。

　懲役3年を越えると執行猶予は付かない。5年は執行猶予の上限。過去、脅迫罪での実刑の前例はほとんどないとした上で「脅迫の常習性が認められた上、社会に与えた影響の大きさを鑑みて執行猶予付きでは最も重い判決になったのでは」と話した。

　ガーシー被告は逮捕前、ドバイでYouTube上に動画投稿。河西氏によると、執行猶予期間中の動画配信は問題ないが、海外渡航に関しては「執行猶予期間中の渡航は現実的に難しい」という。ガーシー被告は現在パスポートが失効中。「過去に外務省からの旅券返納命令に応じなかったこともあり、発給を拒否される可能性も十分にある」と説明した。