ガーシー被告「二度としないと誓う」懲役3年、執行猶予5年 動画サイトで暴露投稿

[ 2024年3月15日 04:40 ]

裁判を終えて東京地裁を出るガーシー被告(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 動画サイトでの暴露投稿で俳優の綾野剛(42)らを脅迫したなどとして、暴力行為法違反(常習的脅迫)など5つの罪に問われた元参院議員ガーシー(本名・東谷義和)被告(52)に東京地裁は14日、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役4年)の判決を言い渡した。

 ガーシー被告は上下黒のスーツに黒のネクタイ姿で出廷。判決言い渡し前の意見陳述では「被害者に反省と謝罪の気持ちを持ち続け、二度とこのようなことはしないと誓う」と述べた。判決を読み上げられた時には、じっと前を見据えたまま小さくうなずいた。

 判決は、被告が配信を長期間続け、職業的だったと認定。脅迫行為に常習性は認められないとする弁護側の主張を退けた。佐伯恒治裁判長は「自らを安全圏に置きながら、不特定多数に拡散された情報への反論のすべを持たない被害者らに誹謗(ひぼう)中傷の波を浴びせかける犯行は、卑劣で悪質」とし「被害者らの人生そのものを脅かした」と指摘した。

 ガーシー被告は22年2月にYouTubeチャンネルを開設し、「芸能界の裏側」を暴露するなどとうたった動画で人気を獲得。7月の参院選比例代表で旧NHK党から初当選し「国会で寝ている議員を全員叩き起こす」と息巻いていたが、アラブ首長国連邦(UAE)に滞在し、一度も登院しないまま23年3月に参院本会議で除名された。

 その後、芸能人らに対する暴力行為法違反などの疑いで警視庁が逮捕状を取得。それでもガーシー被告はSNSで強気な発言を続けた。同6月に帰国し逮捕された際も、Tシャツに短パン、サンダル姿でふてぶてしい態度だった。

 一方、9月に始まった公判では「二度と動画配信はしたくない」などと一転、反省の態度を見せていた。

 約7カ月に及んだ裁判の判決公判は約10分で閉廷。被告は退廷時、裁判官、検察、傍聴席にも頭を下げ、小さな声で「ありがとうございました」と述べた。東京地裁を後にする際には、被告が乗る車に支持者が群がったが、窓を半分ほど開けて会釈するだけで言葉は発しなかった。そこには、動画で過激な発言を繰り返したかつてのガーシーの面影はみじんもなかった。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2024年3月15日のニュース