6代目三遊亭円楽さんの菩提寺で初追悼興行 一番弟子の楽生「存在を伝えていく」

[ 2023年6月11日 22:58 ]

<第一回六代目三遊亭円楽追悼興行>三遊亭円楽さんの墓前で手を合わせる三遊亭楽生
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 昨年9月に亡くなった落語家の6代目三遊亭円楽さん(享年72)の追悼興行が11日、群馬県前橋市の釈迦尊寺で行われた。今回が初開催となる、円楽さんの菩提寺での落語会。公演には一番弟子の三遊亭楽生(45)、二番弟子の三遊亭楽京(53)、四番弟子の三遊亭楽大(42)が参加し、約120人の観客を沸かせた。

 開口一番を務めた楽大は「道具屋」をかけ、マクラでは円楽さんと電話での生前最後のやりとりを語った。2番手の楽京は冒頭、真打ち昇進の改名理由を告白。円楽さんが「真打ちになったら花は自分でつけるものだ」と、高座名が花楽京から楽京へ変わった経緯を交えながら「たらちね」を口演した。2人の高座の後は、弟子3人に会場の釈迦尊寺住職の山崎奎一さんを交えてトーク。下積み時代に助手席でしくじり、怒られた話など円楽さんの思い出話に花を咲かせた。

 トリは一番弟子の楽生が「井戸の茶碗」を熱演。大盛況の会を締めくくった。落語会の後、3人は円楽さんの墓の前で手を合わせ、楽生は「頑張っていきます」と活躍を誓った。

 今後について楽生は「うちの師匠が作り上げた噺を引き継いでいきたい」と“円楽イズム”の継承を宣言。6代目円楽さんの「芝浜」の型を例に挙げ「特に噺の“工夫”を受け継いでいきたい。5代目や6代目円楽という存在を伝えていく」と語った。

 釈迦尊寺は円楽さんが生前から墓を建て、16年には得度も行ったゆかりの地。円楽さんと50年以上親交のある山崎さんが「円楽の後を盛り上げるためなら」と今回の落語会が実現した。山崎さんは「(円楽さんは)要領が良かった。どんな師匠でも前へ出てお茶くみをしていた」と語り、故人をしのんだ。「六代目三遊亭円楽追悼興行」は8月27日に第2回が釈迦尊寺で開催される予定となっている。

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