「どうする家康」大河で地獄のダチョウ倶楽部？「どうぞどうぞ」ネット爆笑「まさか」“念仏えびすくい”も

大河ドラマ「どうする家康」第22話。羽柴秀吉（ムロツヨシ）もダチョウ倶楽部の如く「どうぞどうぞ」（？）（C）NHK
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　嵐の松本潤（39）が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」（日曜後8・00）は11日、第22話が放送され、織田・徳川連合軍VS武田軍の「長篠・設楽原の戦い」（天正3年、1575年）が描かれた。話題のシーンを振り返る。お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」のコント「どうぞどうぞ」連想の作劇・演出や、宴会芸「えびすくい」の新バージョンが視聴者の爆笑を誘った。

　＜※以下、ネタバレ有＞

　「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

　第22話は「設楽原の戦い」。織田・徳川連合軍は、長篠城の西・設楽原（したらがはら）で武田軍と対峙。しかし、織田信長（岡田准一）は馬防柵を作るばかり。動こうとしない。しびれを切らした徳川家康（松本潤）は、わずかな手勢で武田の背後から夜襲をかける危険な賭けに出る。策は功を奏し、武田四郎勝頼（眞栄田郷敦）は攻めかかってくるが、信長はその瞬間を待っていた。3000丁の鉄砲が火を噴く！…という展開。

　織田軍の鉄砲隊が武田軍を蹴散らし、圧勝。その裏には、酒井忠次（左衛門尉）（大森南朋）による鳶ヶ巣山（とびがすやま）砦の奇襲があった。

　家康、松平信康（細田佳央太）、忠次が織田陣営に出向いた軍議。勝頼を引っ張り出す策はないものか。

　忠次の砦攻めプランを、家康が披露。羽柴秀吉（ムロツヨシ）は「いわゆるキツツキでごぜーますな！こりゃあ妙案だわあ」と感心。柴田勝家（吉原光夫）、佐久間信盛（立川談春）、秀吉がそれぞれ「自分に」と願い出ると、家康も「我ら、徳川勢」と言わざるを得ない。

　信長は白々しく「危険すぎる策じゃ。俺の大事な家臣にそんなことはさせられんが、俺の家臣じゃない奴がやる分には、やぶさかではない」。勝家、秀吉、信盛が「どうぞどうぞ」と言わんばかりに家康に手を差し出し、信長は「自分から言い出したんじゃ。やり遂げる自信もあるんだろうしなあ」とダメ押し。手を差し向けた。一連のやり取りに、立候補しながら相手に譲る（押しつける）ダチョウ倶楽部十八番の芸「どうぞどうぞ」を思い浮かべる視聴者が続出した。

　家康は「クッソー！」と自陣へ引き揚げ「クソみたいな芝居じゃあ！わざとわしらの口から言わせたんじゃ！わしゃ、あんな奴の家臣には死んでもならんぞ！」と激怒した。

　土地勘がある忠次の志願に「左衛門尉、死ぬでないぞ」。松平信康（細田佳央太）や家臣団も次々に「死んではならんぞ」（信康）「死んではなりませんぞ」（本多忠勝）「死んだら承知しませんからな」（榊原康政）「死なんでくだされや」（鳥居元忠）「死んだら…」（大久保忠世）。忠次は「やめんか！かえって死んでしまいそうじゃろうが！もっと景気良く送り出さんか、ほれ！」――。

　すると、石川数正（松重豊）が「♪えびすくい、えびすくい」と低音。一同からも声が上がり「えびすくい」の時間に。忠次は日の丸の扇子を広げ、一緒に歌い、踊り始める。「死んでたまるか、えびすくい」――。仕官したばかりの井伊虎松（万千代）（板垣李光人）は「えっ、何これ…」「何なんだ、これは！」と驚き、困惑した。

　放送終了後（午後9時）には「ダチョウ倶楽部」がツイッターの世界トレンド13位、「えびすくい」が同17位に入る大反響。SNS上には「まさかの大河で地獄のダチョウ倶楽部発動」「名だたる戦国武将によるダチョウ倶楽部コント（様式美）」「戦国版ダチョウ倶楽部で笑った。マジで太閤殿下が策士すぎる。地獄のダチョウ倶楽部」「えびすくい初見で戸惑う万千代様（分かるよw）」「えびすくいが念仏みたいに聞こえるから、やめてw」などの声が相次いだ。