猿之助出演「緊急取調室　THE　FINAL」公開延期の舞台裏　「クセ強い首相」の代役探しは難航か？

[ 2023年6月11日 10:00 ]

　【芸能　覆面座談会】歌舞伎俳優の市川猿之助が自宅から緊急搬送され、両親の死亡が確認されるというショッキングな事態が起きました。その影響は映画や舞台、ドラマなど各方面に広がっています。一体どうなるのか？話題の芸能ニュースの裏側にいつものメンバーが迫ります。

　本紙デスク　猿之助が自宅で倒れているのが見つかってから間もなく1カ月。騒動の余波は収まらない。

　芸能リポーター　出演している映画「緊急取調室　THE　FINAL」の公開延期が決定したね。

　ワイドショーデスク　16日が初日予定だった作品で、配給の東宝が延期を発表したのが1日。天海祐希が刑事役で主演するテレビ朝日ドラマシリーズの劇場版で、その完結作。かなり協議を重ねたようだけど、公開2週間前での決断となった。

　週刊誌記者　猿之助演じる首相を刑事が取り調べするシーンがあると聞いて、予定通りの公開は難しいと思ったよ。猿之助本人への本格聴取がちょうど始まったタイミングでもあり、見る方からするとあまりに生々しいよ。

　リポーター　ドラマシリーズの大ファンだから、今後が気になる。映画はどうなってしまうんだろう？

　ワイドデスク　いろんな対応が考えられるね。代役を立てての撮り直しや、すでに完成済みの作品を公開する可能性もあるけど、最悪の場合はお蔵入りもあり得るよ。

　本紙デスク　人気シリーズの完結作で、期待しているファンも多い。お蔵入りはなんとしても避けたいというのが製作側の本音のようだ。代役を立てて撮り直す可能性が一番高いんじゃないかな。

　リポーター　猿之助演じる首相は相当クセの強い役らしい。代役探しは難航しそうだね。

　ワイドデスク　天海をはじめ出演者は売れっ子ばかり。スケジュール調整はかなり難しい。撮り直しできたとしても数年先になるという話もあるみたい。

　週刊誌記者　17日に放送予定だったテレビ朝日のスペシャルドラマも延期された。かなりの大打撃だね。

　ワイドデスク　映画は製作費が5億円以上と言われ、興行収入は20億円超えが確実視されていた。ドラマも含めて全てがお蔵入りになれば、猿之助側は製作費に相当する5億円くらいの損害賠償を請求されてもおかしくないよ。

　週刊誌記者　代役を立てての撮り直しの場合でも少なくても5000万円はかかる。それが請求される可能性もありそうだ。

　本紙デスク　来年2～3月に新橋演舞場で予定されている公演「スーパー歌舞伎2　鬼滅の刃」も心配。猿之助が出演だけでなく総合演出も担っている。

　リポーター　これが中止になれば、スーパー歌舞伎の存続自体が危ぶまれる。代償はあまりに大きいよ。