「どうする家康」首謀者・大岡弥四郎も“戦のない世”瀬名を後押し?初大河・毎熊克哉「作品を超えた願い」

[ 2023年5月28日 20:45 ]

大河ドラマ「どうする家康」第20話。松平信康たちに本心をぶつける大岡弥四郎(毎熊克哉)(C)NHK
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 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は28日、第20話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第20話は「岡崎クーデター」。武田信玄亡き後も武田軍の強さは変わらず、武田四郎勝頼(眞栄田郷敦)は三河・岡崎への猛攻を開始。総大将の松平信康(細田佳央太)は石川数正(松重豊)らと応戦も苦戦を強いられ、瀬名(有村架純)や亀(當真あみ)も負傷兵の救護に走り回る。病のため浜松から動けない徳川家康(松本潤)は、本多忠勝(山田裕貴)らを援軍として送る。そんな慌ただしい中、岡崎城内には“ある陰謀”が渦巻き…という展開。

 勝頼が糸を引き、クーデターの首謀者は岡崎町奉行・大岡弥四郎(毎熊克哉)だった。「信長にくっついている限り、戦いは永遠に終わらん、無限地獄じゃ」などと家臣たちの本心を代弁した。

 「戦のない世」――。前回第19話(5月21日)、お万の方(松井玲奈)の言葉「私はずっと思っておりました。男どもに、戦のない世などつくれるはずがないと。政も女子がやればよいのです。そうすれば、男どもにはできぬことが、きっとできるはず。お方様のようなお方なら、きっと」に続き、瀬名の背中を押したのか。

 大岡弥四郎役を好演した毎熊克哉は「本作のオファーを頂いた2022年はウクライナ侵攻が始まり、流れてくる情報に胸を痛め、人間は戦うことをやめられないのだなと悲しくなりました。すべてのいざこざには歴史の流れや事情があって、双方どちらが正義なのか分かりづらい。でも、戦の最前線に行かされる兵士たちにとって正義はどうでもよくて、飯を食いたい、死にたくない殺したくない、家族や友人を失いたくない、というのが本心だと思います。脚本を読ませていただき、弥四郎の台詞には作品を超えた願いを感じたので、それを大事に演じました」とコメント。

 留守の岡崎城を任される際、「命に代えて岡崎を守りまする」と誓ったが「これが弥四郎の覚悟だと思います。過酷な戦も、謀反を企てることも、命懸けですからね。裏切り者の役ですが、台詞にほとんど嘘がないのが面白かったです。すべては岡崎を救うため」。クーデターに込めた思いを信康たちにぶつけるシーンは「演出の野口雄大さんと共有していたのは、弥四郎の行動を“私利私欲に走った裏切り“にしない、ということでした。弥四郎の言葉に心を動かされる人がいるかもしれない。作品は家康側の視点で描かれていくからこそ、正義とはなんぞや?と考えられるシーンになれば良いなと思って臨みました」と振り返った。

 2018年後期のNHK連続テレビ小説「まんぷく」など、数々の作品を彩る実力派。意外や大河初出演となったが「とてもドキドキしましたが、始まってみると、あっという間でした。欲を言えば、家康メンバーの皆さま(家臣団)と楽しいやりとりがあるシーンをやってみたかったなと思いつつ(笑)、僕が演じさせていただいた大岡弥四郎が、少しでも作品の面白さに貢献できていれば幸いです」と願っている。

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