猿之助 週明け以降も警視庁が聴取の見込み 両親死去から10日 捜査関係者「慎重に捜査を進めている」

[ 2023年5月28日 10:00 ]

市川猿之助
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 歌舞伎俳優市川猿之助(47)が18日に東京・目黒の自宅で両親とともに倒れているのが見つかり、両親が死亡した経緯について、警視庁は週明け以降も聴取を続ける見込みだ。

 衝撃的なニュースから10日。現在なお、多くの謎が残ったまま。捜査関係者は「いわば密室の出来事。残された状況と照らし合わせて何が起きたのか解明していくのだが、唯一事情を知る猿之助さんに話を聴かないことには前に進まない」としている。

 猿之助は搬送された18日、警視庁に病院で「前日(17日)に死んで生まれ変わろうと家族で話し、両親が睡眠薬を飲んだ」という趣旨の説明をしていた。父親の歌舞伎俳優・市川段四郎さん(76)、母親の喜熨斗延子さん(75)は司法解剖の結果、死亡原因は向精神薬中毒の疑いと発表された。猿之助も搬送された際、口の周りなどに薬物中毒の形跡があり、何らかの薬物を飲んだ疑いがある。だが、自宅の現場検証と家宅捜索では、関連する薬物や容器は確認されていない。

 発見された当時の状況についても疑問の声が上がっている。リビングの床であおむけで掛け布団が掛けられた状態で並んで倒れていた両親、半地下にある自室で倒れていた猿之助はいずれもパジャマ姿。猿之助のそばには手書きの遺書のような書き置きが複数見つかった。一家を知る人は「あんなにきちんとしていた延子さんがパジャマ姿というのが信じられない。それに、段四郎さんの遺書もないなんて、不可解だ」と話す。また、マネジャーが18日午前に3人を見つけ、119番。この時、家のカギは開いていた。これについても、警察関係者からは「心中の際にはカギが閉まっていることが多いが…」との声が出ている。

 猿之助の警視庁による聴取は24日にも行われた。この時も猿之助は「両親と心中を図った」という主旨の話をしたという。だが、まだ薬の入手方法や両親が死に至る経緯も明らかになっていない。猿之助が今後、自殺幇助罪などに問われる可能性もあるとの指摘があり、捜査関係者は「慎重に捜査を進めている。当事者の猿之助さんに状況を聴き、解明していく」としている。

 猿之助が主演を務めていた東京・明治座の「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」は28日に千秋楽を迎える。中村隼人(28)が代役を務める「御贔屓繋馬(ごひいきつなぎうま)」が昼夜ともに上演される。

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