漫画家・桜多吾作さん死去 74歳、コロナ感染から肺炎発症 「釣りバカ大将」ほか

[ 2023年1月3日 05:30 ]

桜多吾作さん(2006年12月30日撮影)
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 釣り漫画「釣りバカ大将」や「マジンガーZ」シリーズのコミカライズなどで知られる漫画家・桜多吾作(おうた・ごさく、本名太田順一=おおた・じゅんいち)さんが昨年12月12日、群馬県内の病院で亡くなった。74歳。山形県上山市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。

 家族によると桜多さんは同県内にある療養先の施設で11月末にコロナ感染が分かり救急搬送。肺炎を発症し帰らぬ人となった。

 故石ノ森章太郎氏のアシスタントを経て1969年(昭44)、少女漫画「ボーイフレンドやーい!」(山上純一郎名義)でデビュー。永井豪氏(77)のダイナミックプロに合流し、故石川賢氏らと永井作品のコミカライズを手掛けた。70年代に人気を博した「マジンガーZ」は永井氏の作品がオリジナルだが「桜多吾作版」も名作とされる。徐々に本家よりシリアスでリアルな展開となり、ファンに衝撃を与えた。

 趣味は釣り。磯釣りから始めてルアーでキハダマグロなどを狙い、業界では“大物釣り師”として知られた。釣りブームの80年代、小学館コロコロコミックで連載した「釣りバカ大将」は子供たちの間で大人気に。1981年(昭56)から2019年(令元)までスポニチ釣り面で、釣りのテクニック、釣魚の食べ方、釣り宿紹介などを漫画と軽妙洒脱(しゃだつ)な文章で連載し、人気を博した。

 桜多 吾作(おうた・ごさく、本名太田順一=おおた・じゅんいち)1948年(昭23)3月16日生まれ、山形県上山市出身。石森プロで先輩だった永井豪氏のダイナミックプロで、永井氏原作の「ゲッターロボ」、「グレートマジンガー」、「鋼鉄ジーグ」、「UFOロボ グレンダイザー」などのコミカライズを手掛ける。趣味は釣りで、釣り漫画「釣りバカ大将」「新釣りバカ大将」も描いた。

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