平野啓一郎氏 国葬と私的な葬式は違う…「区別がつかない人が、どうしてこんなに多いのか」

[ 2022年9月17日 18:50 ]

平野啓一郎氏
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 作家の平野啓一郎氏(47)が17日、自身のツイッターを更新。27日に行われる安倍晋三元首相の国葬を巡り、私見をつづった。

 国葬を巡っては、各メディアの世論調査で反対派が賛成を上回り、岸田文雄首相の説明に納得していない国民も多い状況。野党は共産党、れいわ新選組、社民党が欠席を表明、立憲民主党は党執行役員が欠席する方針を決めた。

 そんな中、立憲民主党の蓮舫氏、辻元清美氏が自身のSNSに国葬の案内状の写真をアップしたうえで「欠席」を表明。これに対しては、故人や遺族に対して非礼だとして一部SNSなどで批判の声もあり、実業家の「ひろゆき」こと西村博之氏は「人の葬式に行かない人は、黙って行かなければいいだけです。『行きません』とわざわざ言う必要はないと思います。遺族と参列者に失礼です」とツイート。お笑いコンビ「ロザン」の宇治原史規はYouTubeチャンネルで「国葬だから普通の葬儀ではないけど、普通招待状が来て、SNS載せる?例えば結婚式の招待状が来て、載せるにしたって、本人に聞かへん?そんなことってええの?僕はちょっと非常に反対です」と語っている。

 また、自民党の二階俊博元幹事長は16日のTBSのCS番組収録で国葬に賛否両論がある現状に関し「黙って手を合わせて見送ってあげたらいい。議論があっても控えるべきだ」と指摘。「終わったら、反対していた人たちも必ず良かったと思うはずだ。日本人ならね」と語り、炎上状態となった。

 国葬を巡っては、以前から「反対」の立場を表明してきた平野氏。この日、自身のツイッターで「国葬と私的な葬式の区別がつかない人が、どうしてこんなに多いのか。私的な葬式はもう済んでいる。誰もそれは批判していない」とし、妻の昭恵さんが喪主を務めた安倍氏の葬儀は7月12日に執り行われていることを指摘。「国葬は法的根拠もないまま、政府が勝手に一人の政治家を権威化しようとしている。何故それに無批判に従うことが、最低限の『マナー』みたいな話になっているのか?」と続け、国葬と一般的な冠婚葬祭を同一視して議論することへ異議を唱えた。

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2022年9月17日のニュース