糸谷八段 藤井王将への第一関門ラスト突破 王将戦挑戦者決定リーグ参加7棋士出そろう

[ 2022年9月3日 05:00 ]

佐藤九段(右)を下して挑戦者決定リーグ復帰を決めた糸谷八段(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)2次予選は2日、東京都渋谷区の将棋会館で3組決勝を行い、後手の糸谷哲郎八段(33)が150手で佐藤康光九段(52)を下し、挑戦者決定リーグ復帰を決めた。これでリーグ戦参加棋士7人が全員出そろった。

 棋界を代表するくせ者同士の一戦。糸谷は「研究外だった」という右王の布陣を選び「ずっと王が薄くて難しい戦いだった」と冷や汗をかく。だが終盤は佐藤の猛攻を巧妙にかわし「最後は少し勝ちかなと思った」と激戦を振り返った。

 昨期はリーグ戦6戦全敗で陥落したものの、2次予選をはい上がり、最強の総当たり戦に戻ってきた。「強い人ばかりで楽なところが一つもない厳しいリーグ。去年よりはいい成績を目指します」と決意表明。「去年が全敗なので、凄いハードルが低いですよね」と自らにツッコミを入れた。

 リーグは例年、9月中旬以降に開幕。11月下旬までの約2カ月で21局を戦い、勝者が藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=への挑戦権を得る。

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2022年9月3日のニュース