古谷一行さんと長男「Dragon Ash」降谷建志の深い絆 親子隠してデビューも映画「手紙」で共演

[ 2022年9月3日 05:00 ]

自宅を車で出る降谷建志(撮影・藤山 由理)
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 ドラマ「横溝正史シリーズ」の金田一耕助役や「金曜日の妻たちへ」などで人気を博した俳優の古谷一行(ふるや・いっこう、本名かずゆき)さんが8月23日に死去した。78歳。東京都出身。葬儀・告別式は親族のみで済ませた。

 古谷さんの長男で「Dragon Ash」の降谷建志も悲嘆に暮れた。古谷さんが亡くなった3日後の先月26日に音楽フェスに出演予定だったが、25日に体調不良のため辞退すると発表。音楽関係者は「かなり参っているようだった」と話した。

 降谷は古谷さんの影響でギターを持ち、音楽の才能が開花。親の七光りを嫌い、古谷さんと親子であることは隠して1997年にデビューした。楽曲は続々とヒットし、若者を中心に人気を獲得。その後、徐々に親子であることが知られ、人々を驚かせた。ただ、2人の関係は良好で、古谷さんも活動を陰ながら応援していたという。

 降谷は01年には本格俳優デビュー。古谷さんが主演とプロデューサーを務めた03年公開の映画「手紙」に特別出演し、夢の親子共演を実現させた。

 13年のNHK大河ドラマ「八重の桜」には降谷と降谷の妻であるMEGUMI(40)が出演。MEGUMIは家で、義父である古谷さんの役作りや台本の覚え方を見て「今まで以上に台本を読み込んでいる」と当時、影響を受けたことを明かしていた。

 さらに降谷の長男の降谷凪(13)も20年に映画デビュー。古谷さんは孫の演技について「自然に演じていた」とうれしそうに語っていたといい、溺愛ぶりがうかがわれた。家族は深い絆で結ばれていただけに、その悲痛な胸中は計り知れない。

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