吉田沙保里さんの甥っ子・海人 悲願の日本一へレジェンドで“力試し” 代名詞「高速タックル」磨き

[ 2022年9月3日 10:00 ]

3日放送のTBS「バース・デイ」はレスリング女子で五輪3連覇を達成したレジェンド・吉田沙保里さんの甥っ子で中学2年生の海人に密着した(C)TBS
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 3日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)は、レスリング女子で五輪3連覇を達成したレジェンド・吉田沙保里さん(39)の甥っ子で中学2年生の海人(13)に密着し、悲願の日本一を目指した戦いに迫った。

 三重県津市にあるレスリング界のレジェンド・吉田さんが育った道場・一志ジュニアレスリング教室。創立者は8年前に亡くなった吉田さんの父・栄勝氏。現在は兄・栄利氏が監督を務めている。吉田さんは現役引退後も度々道場を訪れて、選手たちを指導するなど引退して3年が経ってもレスリングへの情熱は現役時代と変わらない。

 レスリング教室には多くの中学生が参加しており、日本一を決める全国中学選手権(全中)に向けて汗を流している。その出場選手の中で、ひと際注目を浴びるのは吉田さんの甥っ子・海人だ。これまで獲得したメダルは50個以上で全国屈指の実力を誇る。

 最強のDNAを受け継ぐ海人だが、日本一には一度も立ったことがなかった。悲願の日本一になるため重点的に取り組んでいるのが、吉田さんの代名詞でもあった「高速タックル」。小学生の時は守り重視のスタイルだったこともあり、勝負どころでタックルを決められず日本一を逃してきた。

 海人は自身の実力を図るために練習相手に叔母の吉田さんを指名した。全国大会1週間前。海人との練習のため吉田さんが帰省。試合形式の実戦は16年のリオ五輪以来実に6年ぶり。また53キロ級の吉田さんに対して、海人は62キロ級。それでも吉田さんは「テクニックは勝つに決まってる。力で来たらスピードで返せばいい」と意に介していなかった。

 試合時間は全国大会同様、前後半2分ずつ。海人は序盤、思うように攻めることができず、場外に出されて1点を奪われた。前半残り15秒でタックルが決まり同点で後半へ。後半では4点を奪われて劣勢となったが、慌てず1点を返し、残り1分で3点差。さらに海人の攻撃に吉田さんがお尻をつき2点を奪い1点差。そして残り10秒、磨いてきた高速タックルが決まり土壇場で逆転勝利。最高の形で全中を迎えた海人。悲願の日本一へ、結果はいかに。

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