菅野美穂、子育ての苦労明かす「テーブルがボンドで真っ白に…」 葛藤も吐露

[ 2021年5月5日 12:02 ]

映画「明日の食卓」完成報告会に出席した菅野美穂
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 女優の菅野美穂(43)が5日、都内で行なわれた映画「明日の食卓」(監督瀬々敬久、28日公開)の完成報告会に出席。俳優の堺雅人との間に子供をもうけ、2人のママとなる菅野が子育ての苦労を明かした。

 菅野は「一昨日、洗い物をしていたらダイニングテーブルがボンドで真っ白になっていた。涙目になりながらティッシュを濡らして、溝のボンドは乾いたもので取った。掃除に時間がかかる…。手に届くところにボンドを置いた私が悪い気持ちと、自分が世界で一番不幸な気持ちだった」と苦笑。

 また、母親になる前は「親子で歩く姿を見ると微笑ましいと」と感じていたが、実際に自分が母親という立場になり「違う、と。1日のわずかなほのぼのとした時間だと思うように」なったという。「命を育むことは大変なのに誰にも褒められない。つらいなって。母親になったからできるのは当然でしょ?という先入観がある」と葛藤を吐露。「(映画の原作の小説で)『子供が生まれてからよかったことと悪かったこと、どちらが多いかと聞かれたら、悪かったことのほうが多い』と書かれていて、ものすごく共感した。それを映画で表現できたらと思った」と映画への思いを語った。

 椰月美智子氏による小説が原作の社会派エンターテイメントで、「石橋ユウ」という名前の息子を育てる、3人の母親の徐々に崩れていく生活を描く。菅野にとっては10年ぶり映画主演となった。菅野は2人の息子を持つフリーライター役。クランクイン前は、1度目の緊急事態宣言が発出され頃で、「いままでにない子供と向き合ういままでない時間があった上での撮影。運命的なタイミングだった」と振り返り、「子供を怒らなきゃいけない背筋がぞくぞくするような怒りは、自分と切り離して考えられなかった。でも、いざ本番になるとその怒りがポンッと遠くに行ってしまうときがあった。実際の経験を上手く活かせないように感じます」と反省点を挙げた。

 報告会には高畑充希(29)、尾野真千子(39)、子役の柴崎楓雅(13)、外川燎(12)、阿久津慶人(10)、瀬々監督(60)も登壇した。

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