映画「トムとジェリー」が好調 公開初日の興行収入は今年の作品では最高額

[ 2021年3月1日 08:20 ]

26日に米国で公開された映画「トムとジェリー」(AP)
Photo By AP

 2月26日に米国内で封切りとなった映画「トムとジェリー(ワーナー・ブラザーズ配給)」の興行初日の収入が1370万ドル(約14億7000万円)に達したことが明らかになった。AP通信が報じているもので、新型コロナウイルス感染の影響でまだ北米に点在する全映画館の42%に相当する2475館での公開だが、この1カ月間は動画配信サービスの「HBO Max」でも鑑賞できるとあって今年になって封切られた作品の中では最高額となった。

 新型コロナウイルス感染拡大後に公開された作品の初日における興行成績としては、昨年12月に封切られた「ワンダーウーマン 1984」の1670万ドル(約17億9000万円)に次いで2位。「トムとジェリー」は1940年にテレビ用のアニメとして放映された人気作品で、映画では女優クロエ・グレース・モレッツ(24)らを起用して実写と組み合わせている。ただし最近主流となっている立体感のある3Dでの描写ではなく、オリジナル作品同様に「平面」のトムとジェリーに仕上がっている。

 開館が認められているとは言えニューヨークでは収容能力のまだ25%しか認められておらず、米国内での映画業界はまだ苦戦中。しかしコロナの影響が最小限だった台湾などでは2月10日に公開されており、米国外での興行成績はすでに2510万ドル(約26億9000万円)。日本でも人気があったアニメが、コロナ渦の中で“奮闘”を見せている。

 なお日本では3月19日に公開される。

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2021年3月1日のニュース