NHK紅白CP コロナ禍の紅白で苦慮「固まり切っていない」 演出はギリギリまで検討

[ 2020年12月9日 16:37 ]

東京・渋谷のNHK社屋
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 大みそかの「第71回NHK紅白歌合戦」(後7・30~同11・45)の取材会が9日、同局で行われ、番組の制作統括・加藤英明チーフプロデューサー(CP)が報道陣の取材に応じた。

 例年、オープニングとフィナーレで出演者がずらりと並ぶ演出が見どころの1つ。コロナ禍という状況下でどういう演出になるか?との質問に、加藤CPは「歌手のみなさんと交渉し、演出の全体像を練り上げている段階。鋭意検討中・。無観客での紅白が始めてなので、どういう演出が紅白にふさわしいか、日々、議論しています」と説明。多くのバックダンサーを用いた演出も多数見られるが、これに関しても「今年の紅白がコロナの感染予防対策を徹底したうえでの紅白になることは間違いない。そのうえで、安全に最大限に配慮した演出が放送されるとご理解いただきたい。個別のシーンはどうなるかまだ決まってないことも多い。その辺は放送を見てお楽しみいただきたい」と回答した。

 一部で、通常のNHKホールだけでなく、さまざまな会場から中継を示唆する報道も出ている。会場を分散する方針についても「ありとあらゆる演出は発表をもって演出することになっている」としたうえで「まだ本当に固まり切っていない」と明言を避けた。

 すべてにおいて、コロナ対策が必須となる今年の紅白。番組でのコロナ対策について「日に日にコロナの事態も状況も変わっている」としたうえで「その状況を日々向き合いながら最終的に演出を決めていくので、今、具体的にこうなるとはお答えできない」とギリギリまで調整が続くとした。

 71回目となる今年の紅白のテーマは「今こそ、歌おう みんなでエール」。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、今こそアーティストたちの思いのこもった歌でみんなにエールを送りたいと、テーマに掲げた。史上初の無観客での開催で、放送時間も15分短縮するなど、コロナ禍での開催方法を模索した。

 総合司会を「ウッチャンナンチャン」の内村光良(55)と同局の桑子真帆アナウンサー(33)、白組司会は俳優の大泉洋(47)、紅組司会を女優の二階堂ふみ(26)が務める。内村は4年連続で、大泉と二階堂は初の大役となる。

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2020年12月9日のニュース