古市氏 利用者感染リスク調査結果に…「GoToをやり玉に挙げるんじゃなく、何が大丈夫で危険かを整理」

[ 2020年12月9日 09:39 ]

フジテレビ社屋
Photo By スポニチ

 社会学者の古市憲寿氏(35)が9日、フジテレビ「とくダネ!」(月~金曜前8・00)に出演。政府の観光支援事業「Go To トラベル」の利用者の方が、利用しなかった人よりも多く新型コロナウイルス感染を疑わせる症状を経験したとの調査結果を東大などの研究チームが7日に公表したことについて言及した。

 研究チームは、PCR検査による確定診断とは異なるが、嗅覚・味覚の異常などを訴えた人の割合は統計学上、2倍もの差があり、利用者ほど感染リスクが高いと結論付けた。加藤勝信官房長官は8日に研究チームの調査結果に懐疑的な見方を示し「著者自らも、研究方法の限界として利用が直接的に症状につながったと断定できない点を挙げている」と指摘した。

 古市氏は「本当にGoToトラベルで感染が増えたのか、もしくはGoToトラベルを利用するくらい元気な人とGoToを利用しないくらい元気でない人、注意深い人を比べてみたら、そりゃ当然GoToを利用するくらい元気な人の方が感染者が多いってだけの話かも知れないって2個の可能性が論文には書いてある」と言い「結局、GoToかどうかってことは分からない。それでもなお言えるのは会食だとか帰省って形で高齢者と若い世代が会うのは危険だとか、GoToはダメです、じゃあ会食はいいですってわけでは全くない。だからGoToをやり玉に挙げるんじゃなく、何が大丈夫で何が危険かをもっと整理した方がいいと思う」と自身の考えを述べた。

続きを表示

2020年12月9日のニュース