岸博幸氏「公務員を優遇する法案…コロナの中でやるのがいいのかっていう議論が」 国家公務員法改正で

[ 2020年5月17日 13:33 ]

TBS社屋
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 元経産省官僚の経済学者・岸博幸氏が17日、TBS系「サンデージャポン」(日曜前9・54)に出演。検察官の定年を延長する検察庁法改正を含む国家公務員法改正案をめぐる与野党の姿勢について言及した。

 岸氏は「今回の法案っていうのは慎重に審議しないとまずい」とした上で、「与党も野党も正直言って対応がだめだなって思う」と指摘。その理由を「与党の側から言えば、1月に黒川さんの任期延長でそれなりに無理なことをしたので、その直後にコロナの中で法案を出すと“後づけしてるよね”って色めがねで見られますのでタイミングが良かったかっていう問題がある」と説明。

 その一方で「野党の側は、任期延長を内閣の判断に反対するのは分かりますけど、そもそも検察幹部の任命は内閣がやっている。本当はその部分を議論しなければいけないんじゃない、と思うんですけど、その議論がない」とし、「何よりこの検察庁法がセットにされた国家公務員法の改正も実は定年延長でいいよねって言われてますけれど、国家公務員は60歳まで出世できます。役職定年が60歳ですので。その後、65歳までは現役の時の給料の7割をもらえるという、公務員を優遇する法案ですからコロナの中でやるのがいいのかっていう議論があっておかしくないのに、野党から出てきていませんので、与党の側も野党の側もしっかり国会で中身を議論してほしいなって思います」と話した。

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2020年5月17日のニュース