橋下徹氏「法律が生煮えだな」 検察庁法改正案は「美しくない」

[ 2020年5月17日 13:14 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(50)が17日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)にリモート出演。検察官の定年延長を可能にする検察庁法改正案について言及した。

 「法律家の立場として、今回の法律は美しくない」と橋下氏。「パッと見た瞬間に『あ、これ、法律が生煮えだな』って思った」こととして、「検事総長は今回の法律改正でも役職定年制の対象にはなってない。65歳までは、きちんと身分が保障される。急に65歳から1年以内ずつ、場合によっては6カ月以内とか3カ月ずつでも刻める。こんな検事総長のポストってアリですかね?」と、内閣の判断で1年以内ずつ定年が延長可能なことに疑問を投げかけた。

 「僕は日本の統治機構を考えた時に、やっぱり政治と検察というのが適切な距離感を持ってもらいたい」と言い、「その時に身分保障が65歳まできちんとされている検事総長が、急に65歳を超えてからこんな不安定な身分になるなんていう、この仕組みが納得できない」と私見。

 一方で、定年の3年延長が内閣の判断で可能なことには反対をしていないと述べ、「だって内閣が基本的には(検事総長の)人事権を持ってる。責任をもって、『この検事総長を延長する』だったらいい」と理解を示しながらも、「それが、“きざみきざみのポスト”になるっていうのは、検事総長のポストとして、これはやっぱりおかしい」と指摘した。

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2020年5月17日のニュース