小松菜奈の活力源、ギョーザの道は女優に通ず 1回で手作り80個、1食30個ペロリ!

[ 2019年6月11日 10:00 ]

大好物のギョーザを手に笑顔を見せる小松菜奈(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ

 【夢中論】1食でギョーザ30個をペロリと平らげ、翌日もまだ食べる。女優・小松菜奈(23)は無類のギョーザ好きだ。食べるだけでなく、1人で作る時間も大切な息抜きのひととき。さまざまな表情を演じ分ける役者としての自分を、ギョーザが支えている。

 慣れた手つきで市販の皮に合いびき肉とキャベツを詰めて並べていく。テレビで録画したお笑い番組や旅番組を眺めながら、作ること約1時間。テーブルには70~80個が並ぶ。20個ほどを冷凍保存して残りを一気に焼き上げると、あとはギョーザだけをひたすら食べる。基本的にタレは使わず、そのままの味を楽しむのがこだわりだ。

 「1回に30個くらいは食べます。夜に食べて、翌朝に食べて、昼もギョーザで平気なくらい食べていられますね」

 昨年末からハマっていて、多い時は週に2回、80個ほどのギョーザを作った。それだけ食べていても「2日くらい空くと、食べたいなって思うんです」。作るのは毎回決まって焼きギョーザ。たくさん食べられるように薄めの皮を使って、パリッとした食感に仕上げている。

 元々幼い頃からの好物だが、思い出深い料理でもある。実家暮らしの頃は両親と2人の兄と一緒に、居間に集まって家族全員で作っていた。「久しぶりに作ってみたら実家の味がするような気がして自分で作るのが楽しくなりました」

 具を変えることで違う味に出合えることもハマっている理由の一つ。何を入れるとおいしいのか試すのが楽しみになっている。最近のヒット作は梅干し入りギョーザ。「酸味が良かったのか、想像していた以上においしかった。他にはお肉を入れずにチーズだけ入れたり、キャベツじゃなくてタマネギを入れたり、飽きずにずっと作っていられます」

 中身を変えて、新しい味に出合う楽しさは、女優業でも感じていることだ。

 「飽きやすい性格なので、激しい役だったり穏やかな役だったり、常に新しい刺激が来るから続けていられる。今は作品が決まるごとに、楽しみが増えていくような感覚なんです」

 撮影前に役を作り込むよりも、現場での感覚を大事にするタイプ。「景色だったり、実際に演技中に手に取る物、座る場所によって気持ちも変わる」。考えるよりもまず動く。ギョーザも作り方を調べたりはせず、原体験の記憶を追って作り始めた。「思ったよりうまく作れて、“これでいいのか”って。演技も似たところがあって、思いついたことをやってみたら、“今の良かったんじゃない?”と。そうやって新しいキャラクターが出来上がっていくのが楽しい瞬間ですね」

 役作りをせずに現場に臨むだけに、その場では相当な集中力を使う。撮影期間中はキャラクターが自身の中に根付くようで、周囲から「いつもと雰囲気が違う」などと指摘されることがある。そこまで役に入り込めると、「どう動けばいいのかがだんだん見えてきて、最初に想像したのとは全然違う演技になる。それが面白い」

 没入できる分、普段の自分に戻るのも大変だ。ギョーザ作りに集中するのも役と自分を切り替えるスイッチの一つ。プライベートでは、できるだけ芝居とは離れた生活をするようにしている。「そうしないと次に進めないので、凄く必要な時間です。テレビ番組も極力、仕事のことを考えないものを選んで見ています」

 撮影が終わると、その日の晩か翌日に必ず、美容室で髪を切る。「少しでもいいので髪を切ると、気持ちがスッキリして役が抜けるような気持ちになるんです」

 幼少期を思い出しながらあんを皮で包むとき。フライパンのふたを開けて、キッチンにギョーザの匂いが広がっていくとき。役を離れて、素の小松菜奈に戻ってテンションを上げる。そうすることで、前を向いて再出発できる。ギョーザ作りが毎年3本以上の映画に出演する多彩な演技力の源だ。

 ≪念願の門脇麦と初共演≫公開中の映画「さよならくちびる」では、憧れの存在への劣等感を抱きながらも、不器用にその背中を追い掛けるレオを演じた。「私も自分ができないことができる役者さんに嫉妬したり、凄く気持ちの分かる役でした」と、役との共感がモチベーションになった。歌やギターは全く経験がなく未知への挑戦だったが、出演の決め手になったのは、作中でデュオ「ハルレオ」を組む門脇麦(26)だった。「以前から共演してみたいと思っていた。人前で歌ったりはできないタイプなんですが、麦ちゃんと一緒だったから乗り越えられました」と振り返った。

 ◆小松 菜奈(こまつ・なな)1996年(平8)2月16日生まれ、東京都出身の23歳。08年にモデルデビュー。14年の映画「渇き。」で演技に初挑戦し、毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞などを受賞。今年は2月公開の「サムライマラソン」、11月公開の「閉鎖病棟―それぞれの朝―」に出演。1メートル68、血液型O。

続きを表示

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「連続テレビ小説「なつぞら」」特集記事

2019年6月11日のニュース