ドランク塚地 大杉漣さん思い涙「見ていてほしい」 大倉孝二 死去2日前も「めちゃくちゃ元気だった」

[ 2019年5月22日 12:10 ]

「ドランクドラゴン」の塚地武雅
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 「ドランクドラゴン」塚地武雅(47)が21日深夜放送のテレビ朝日「川柳居酒屋なつみ」(火曜深夜1・59)に出演。昨年2月に急性心不全で亡くなった俳優の大杉漣さん(享年66)への思いを語り、涙を見せる場面があった。

 番組はフリーアナウンサーの宇賀なつみ(32)が小料理屋の女将に扮し、常連客のムロツヨシ(43)とともにゲストを迎えて、お酒の飲みながらトークを繰り広げるというもの。塚地はドラマ「緊急取調室」(木曜後9・00)で共演中の俳優の大倉孝二(44)とともにゲストで出演した。

 大杉さんは同ドラマに第2シーズン(2017年放送)まで「緊急事案対応取り調べ班(通称・キントリ)」のメンバー・中田善次郎役でレギュラー出演していた。放送の第3シーズンの初回の終わりに、テロップで「中田善次郎役を演じて下さった大杉漣さんは これからもずっとキントリの一員です ありがとう善さん」と追悼。塚地は大杉さんが演じた善次郎の後任として“キントリ”に加わる玉垣松夫を演じている。

 塚地は「僕なんて漣さんの代わりという立ち位置」と切り出し、「漣さんとは何度も共演させていただいて、お亡くなりになってなかったら、次の作品で部下と上司で一緒になるはずだったんです」と告白。「(大杉さんには)“ちょっと見てやるからやってみろ!”って思ってもらえているんじゃないかと思っている。(後任が)プレッシャーとかじゃなくて、全く別物。漣さんと比べられたら太刀打ちできないのは重々承知。“漣さん、ダメ出しください”みたいな感じです。見ていてほしい。“『キントリ』の現場はそうじゃない!”って言葉がほしいぐらい」と目を潤ませた。

 そんな塚地について、大倉は「何の違和感もないし、卑下する感じもないし、本当にふわっといるんですよ、それは凄いなと思う」と称賛。「そりゃね、なんか重責はあると…同じ立場だったら(って思うと)」と塚地を思いやると、塚地も「そういう見方をする人も多い。漣さんの代わりになってないとか、いやいやあいつには務まらないっていう、意見もあるし…」と重圧を明かした。

 大倉は第1シリーズからレギュラー出演している。大杉さんが急逝した時、撮影中だったテレビ東京「バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~」の第4話に出演していた。大杉さんが亡くなったという現状に「まだ何とも言えない。漣さんが亡くなった作品も一緒に出てたんですよね」としみじみ。「そのドラマで亡くなる2日前に同じ現場にいて、その時も先輩方がすごい多い現場で、皆さんが座ったら、僕だけ座る部分がないから立ってたら、一番先輩の漣さんが“大倉くん、椅子ないじゃん!”ってどこかから椅子を持ってきて、“座って座って”って言ってくれるような、それが物語っているような、あんな大御所でも常に人の事を見てくれて、気遣ってくれる、こんな後輩の僕の事も…。その帰るときに、“来年も一緒だね、よろしく!”って言ってくれたのがこの『キントリ』だった。その2日後亡くなっちゃった」ともらした。

 さらに、自身が駆け出しのころ、ドラマへの参加も2、3本目で「どうしていいかわからなかった」現場で「立ちすくんでいたら、“ケラ(大倉所属の劇団「ナイロン100℃」の主宰、ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏)のところの子だよね”って。一言声をかけてくれたのが漣さんだった。そんな状況の中に声をかめてもらったのがどれだけ嬉しかったか」と思いをはせ、「お礼を伝えずに亡くなってしまったので、それは凄く心残りです。何もお礼を言えなかったなて。めちゃくちゃ元気だったのよ、漣さん。本当に信じられなくて…」と肩を落とした。それでも「来年も一緒だね!って言われたことを完遂できるようにこのドラマを頑張りたい」と続けた。

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