NHK放送総局長 視聴率低迷の「いだてん」に「悪くてもこの辺で止まっている」

[ 2019年5月22日 15:46 ]

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 NHKの木田幸紀放送総局長が22日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(日曜後8・00)の視聴率について言及した。

 第16話が4月28日に、第17話が5日に放送され、平均視聴率はそれぞれ7・1%、7・7%(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)。第16話は大河ドラマ史上最低視聴率を記録した。これまでのワーストは「平清盛」(2012年)第31話(11月18日放送)の7・3%だった。その後も第18話(12日放送)、第19話(19日放送)はいずれも8・7%となっており、実に14週連続で1桁を記録する事態となっている(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 木田総局長は「『いだてん』は今まで見たことないし、この先もしょっちゅう作れるようなものではない。後にも先にもなかった。なかなかなじみにくい、分かりにくい等々の意見をもらっています」としたうえで、スタッフ、キャストに向け、「一番最初にこういうものを作ろうと思ったゴールを最後まで追求してほしい。そのうえで、視聴率に一喜一憂するわけではないが、悪くてもこの辺で止まっているのかな」とコメント。「この先、いろいろな要素がある中で多くの人に見てもらえるチャンスはあるのではないか」と前向きに語った。

 中村勘九郎が演じる主人公・金栗四三像について「深みが出てきている」と評価。「今後、1964年の阿部サダヲさんの方にうまくつがなっていけばいいい。新しい魅力をお伝えすることができるのではないかと思っています」とした。

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