“不適切”動画投稿 NGT加藤美南 研究生へ降格処分 「裏アカ」も認める

[ 2019年5月22日 05:45 ]

NGT48の加藤美南
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 またもやNGT48にトラブルが発生した。インスタグラムに“不適切動画”を投稿したことから旧チームN3キャプテン加藤美南(20)が21日、研究生へ降格処分となった。問題となった投稿は前日20日。テレビで放送された元メンバー山口真帆(23)の卒業公演のニュースを映して「せっかくネイルしてるのにチャンネル変えてほしい」と書き込んで、ネット上で炎上していた。

 NGT48側は謝罪するとともに「NGT48全メンバーのSNSの運用をいったん停止させていただきます」と“SNSの全面禁止”を発表。加藤も「私の軽率な投稿でたくさんの方の気分を害してしまったことを深くおわびします。ネイルサロンでニュースを見て悲しい気持ちになってしまい、友達だけに公開しようと自分の心境を述べたのですが、間違えて全ての人に公開してしまいました。人の気持ちを考えていない投稿でした」と謝罪した。

 稚拙な不祥事がたびたび起きるのは、SNS隆盛の弊害だ。AKBも初期のSNSはブログだけで運営も検閲していたが、今ではツイッター、インスタ、SHOWROOMなど、同時に幾つものツールを駆使するのが常識となった。運営は管理しきれなくなり、非常識な投稿の例も増えてきていた。

 もう一つの大きな問題はプロ意識の欠如。加藤は、通称「裏アカウント」という、一般公開の公式とは別に、プライベート用アカウントを持っていたことを認めた。ここに公には言えない本音を書き込むのだが、1台のスマートフォンで、そのたびにアカウントを切り替えて使用するため「誤送信」が起こってしまう。メンバーの模範であるべきキャプテンの失態は、NGTそのものの甘さを、再び露呈してしまった。

 関係者は「以前の加藤と山口は特別不仲ではなかった」と明かす。山口が暴行に遭った当初は、加藤も心配をしていたという。ただ、1月に山口が事件を告発してからは、グループの活動も自粛され、ほぼ全メンバーに事件関与の疑惑が取り沙汰されたことで決定的に関係が決裂した。加藤や他の多くのメンバーは、運営AKSの対応のマズさが原因と理解しても同時に山口にも複雑な心境になっていった。そんな中でのボヤきが、ボヤでは済まずに大炎上。NGT再生の道はいまだ険しい。

 ≪3番目に重い処分≫加藤の研究生降格の処分は、契約解除(活動辞退)、謹慎に次ぐ3番目の重さだ。13年2月にAKB481期生の峯岸みなみ(26)が、週刊誌に熱愛を報じられて丸刈りにして謝罪した時のペナルティーも研究生への降格だった。今回は騒動勃発から24時間以内に処分が下された。運営AKSは、山口真帆への暴行事件での、一連の対応が遅いことで批判を浴びてきただけに、迅速に対応した形だ。

 ◆加藤 美南(かとう・みなみ)1999年(平11)1月15日生まれ、新潟県出身の20歳。2015年7月、NGT1期生オーディションに合格。同8月、新潟市内でお披露目イベントを行った。16年1月に正規メンバーに昇格し、専用劇場で初公演。同年6月、AKB48の「翼はいらない」でシングル表題曲選抜メンバーに初めて選ばれる。18年~チームN3のキャプテンに。特技はアクロバット。血液型O。

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