AKB岡田奈々 脱センター志向、脱アイドル路線、脱優等生「奇抜な方がいい」

[ 2019年4月7日 09:30 ]

Sunday AKB

クールにポーズを決める岡田奈々(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 AKB48のエース候補・岡田奈々(21)が独自路線を歩み始めた。昨年1月、持ち前の歌唱力の高さを生かして初のソロコンサートを開催。6月には総選挙で自己最高の5位となり、グループの頂点を視野に入れた。ところが、現在の率直な思いは「センターを目指すわけじゃない」。その複雑な胸中を聞いた。

 ――これから進むべき道は?

 「悩みどころなんですけど、最近は、センターを目指すことではないな、と思っています。絶対に自分が真ん中じゃなきゃいけないという思いは、今はありません」

 ――以前は「センターを目指す」と公言していましたが?

 「考え方が変わってきました。グループの中で自分が真ん中になるかどうかよりグループのために自分が何をどれだけ発信できるかということの方が大事なんじゃないかと」

 ――何かを発信する?

 「例えば、私が歌で頑張って、ソロコンサートを繰り返すことで私のことを好きになってもらい、それでAKBのファンにもなってくださる人がいればいいと思うんです。私はフリフリの衣装が好きじゃなくて、良くも悪くもアイドル向きじゃないので、歌うことでAKBの“入り口”になれたらいいなと思います」

 ――アイドル向きじゃない?

 「昔は、理想はお姫さまで、渡辺麻友さんに憧れていました。可愛いドレスを着て、ツインテールもしたかったんですけど、だんだん、違うなと(笑い)」

 ――そう思ったのはいつ頃?

 「研究生で、長い黒髪で、周りから“真面目”と言われていた頃です」

 ――研究生の頃と言えば5年以上前?

 「当時、大島優子さんに“何が好きなの?”と聞かれたので“アニメやキラキラした可愛い物が好きです”と答えたら“まゆゆ(渡辺)と一緒だね”と言われました。私は麻友さんのことが大好きだけれど、麻友さんを目指しちゃいけないんだと、その時に気づきました」

 ――AKBにまゆゆは2人いらない?

 「同じキャラクターを目指す必要性は全くないじゃないですか。その時はすぐに変えることができなかったんですけど、年齢とキャリアを重ねていくうちに、自分は歌うことが好きなんだと気づいて、ようやく自分の道が見つかりました」

 ――今は脱アイドルの道を歩んでいる?

 「そうです。髪も短く切って、どんどんアイドルっぽくなくなっていく自分が最初はちょっと怖くもあったし、戸惑うファンもいました。でも、黒髪で可愛い後輩が入って来るたびに、やはり私はこっちで行こうと思うんです。可愛い子たちの中で目立つためには、奇抜な方がいい(笑い)」

 ――今後も脱アイドル化が進む?

 「もう戻らないです。ただ、やはりこれから年齢を重ねていくので、素敵な女性になりたいとは思っています。どんどん色気をつけて、いいオンナになりたい」

 ――グループの中で奇抜でいるのはどんな感じ?

 「周りに自分の変人ぶりを隠さなくなったので生きやすいです」

 ――どんなところが変人?

 「いっぱいあるんですけど、例えばパーツ・フェチですかね。メンバーの脚がきれいだとか手首が可愛いだとか目玉が好きだとか。メンバーにもファンにも“変人だね”と言われます」

 ――岡田さんは村山彩希さんととても仲良しですが、村山さんのどこが好き?

 「えー!?(笑い)全部好きなんですけど、彩希ちゃんはクビレが凄い。今のチーム4(岡田、村山が所属)の公演はおなかを出す衣装がないので、もったいない。ぜひクビレを見せてほしい。あとは彩希ちゃんの声が好き」

 ――確かに、普通にセンターを目指すより、そういう人間味を前面に出していった方が面白い!

 「取り繕っても長く続かないので、素をさらけ出すしかないんです。優等生でいようという気持ちは捨てて、変でいいと思ってやっていきます(笑い)」

 ――そういう岡田さんがいれば今後もAKBは大丈夫!?

 「自分がいることで、まだAKBは大丈夫だと思ってくれる人が増えるように力を尽くします」

 《みーおん新総監督に全幅の信頼》今月1日に48グループ総監督に就任した向井地美音(21)とは同世代。「みーおん(向井地)が総監督になって素直にうれしい。社交性があって言葉選びがとても上手なので、みんなをビシッとまとめてくれると思う。私は安心です」と全幅の信頼を寄せる。
 向井地が総監督でありながらセンターも目指すことについては「ゆいゆい(小栗有以)や矢作萌夏ちゃんら若い子もいる中で、そういう向上心があるのはとてもいいと思う」と支持。「みーおんが総監督の立場でも堅苦しくならず、人としてもアイドルとしても自分をさらけ出せるような環境になるように協力したい」と話した。

 ◆岡田 奈々(おかだ・なな)1997年(平9)11月7日生まれ、神奈川県出身の21歳。2012年5月、AKBの14期生オーディションに合格。14年5月発売のシングル「ラブラドール・レトリバー」で初選抜。17年2月、STUを兼任し、キャプテンに。昨年3月発売のAKBのシングル「ジャーバージャ」で初めてセンターを務めた。

続きを表示

この記事のフォト

2019年4月7日のニュース