フジ「坂上どうぶつ王国」 坂上忍「バイキング」とは異なる別の顔

[ 2018年10月19日 10:00 ]

フジテレビ新番組「坂上どうぶつ王国」の制作統括を担当する小仲正重氏
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 【今秋のこの1本 民放敏腕プロデューサー】俳優坂上忍(51)が進行するフジテレビの新番組「坂上どうぶつ王国」(金曜後7・00)が12日にスタートした。坂上司会の同局情報番組「バイキング」を担当する小仲正重氏(45)が制作統括を務める。坂上とは週5回以上も顔を合わせており「互いに良いところも悪いところも知っている。だから本音で話すことができるんです」と双方が信頼を寄せる間柄だ。

 「坂上どうぶつ王国」は坂上が小仲氏に提案した企画。人間と動物が共生する“楽園”の建設が坂上の夢という。番組は生き物について学んだりロケを通じて動物と触れ合ったりする動物バラエティーであると同時に、坂上らが体と頭を動かしながら実際に動物と触れ合える施設を造り上げるドキュメンタリー要素も加わる。「坂上さんの夢を聞いて相当な熱意を感じました。人間と動物の共生という、家族で楽しめる番組にしなければ」と小仲氏も力を込めて準備を始めた。

 実は小仲氏は坂上の思いを知る前から、坂上を進行役にする動物番組の企画を練っていた。「バイキング」とは異なる坂上の別の顔を引き出せると確信していたからだ。

 「坂上さんは“テレビはこんなもんじゃない”という責任感を強く持っています。坂上さんが『バイキング』では先頭に立って意見を言い切る。そこには番組を引っ張る立場として“司会者”を演じている部分はあると思います」と語る。一方で「動物と触れ合っている時の坂上さんは素の姿なんです」と見ている。だからこそ「動物バラエティーとは完璧にマッチすると思いましたね」と“相思相愛”で番組が誕生した。

 現在は、東京郊外の神社に水辺の生き物が棲める池を造る企画などを進めている。「他局にも動物番組がある以上、差別化は必要。その軸は坂上さんの“楽園”づくり。ここをどう表現するか一番こだわりたいですね」と二人三脚で夢を形に変えていく。=終わり=

 ◆小仲 正重(こなか・まさしげ)1973年(昭48)4月20日生まれ、東京都出身の45歳。96年にフジテレビ入社。「笑う犬」シリーズや「コンバット」などの演出を手がける。14年にチーフプロデューサーとして「バイキング」を担当。その他、「ネプリーグ」「梅沢富美男のズバッと聞きます!」「直撃!シンソウ坂上」などを担当。

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