沢田研二ドタキャン 空席に不満、自身で決定「責任僕にある」

[ 2018年10月19日 05:30 ]

沢田研二
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 17日に予定していたさいたまスーパーアリーナ公演をドタキャンした歌手の沢田研二(70)が18日、中止した理由を「動員に関する契約上の問題」であることを明かした。

 所属事務所によると、中止を決めたのは沢田自身。沢田は当初9000人の動員と聞いていたが、当日聞かされた集客状況が7000人だったため、空席が多い状態で歌うことを拒否したという。沢田は横浜市内の自宅近くで一部報道陣の取材に応じ「さいたまスーパーアリーナでやる実力がなかった。責任は僕にある」と話した。

 だが、開演1時間前の中止により、大きな損害が発生。ライブ制作会社の関係者は「会場費や設営費など3000万〜4000万円はかかる」と説明した。この損害を被るのは興行権を持つイベント会社。動員数に関する契約は口約束のため、沢田に賠償を求める可能性もあるが、関係者は「歌手を訴えると、今後の仕事に影響が出る。実際に、今回の会社はこの先も沢田さんの3公演を主催する。泣き寝入りするほかないだろう」と話した。

 音楽関係者は「一時代を築いたアーティストには、自分の現在の立ち位置を気にする人が多い。観客動員は大きな指標になるため、口約束だとしても譲れないこと」と沢田の気持ちを代弁した。

 一方で、ツアー日程に疑問を呈する声も。興行関係者は「約半年間に関東だけで23公演、東京に限っても10公演ある。詰め込みすぎだ。いくらジュリーでも、この日程の中で1万人を集めるのは難しいだろう」と話した。

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2018年10月19日のニュース