鎧塚氏 なお美さんに「できすぎた女房」「華々しく見送りたい」

[ 2015年10月1日 20:50 ]

亡くなった川島なお美さんとの思い出を語る、喪主で夫の鎧塚俊彦氏

川島なお美さん通夜

 胆管がんのため先月24日に亡くなった女優・川島なお美さん(享年54)の通夜が1日営まれ、喪主を務めた夫でパティシエの鎧塚俊彦氏(49)が、終了後に会見。川島さんに「最高の女房でした。僕のことを心配しすぎてよくケンカもしたけれど、できすぎた女房でした」に手向けの言葉を送った。

 川島さんは一昨年8月にがんが見つかったが、舞台出演などがあり、昨年1月に手術を受けた。しかし、昨年7月に再発。鎧塚さんによれば、その際に「余命1年」と宣告されていたが、川島さんには知らせなかったという。医師からは抗がん剤治療を薦められたが、「女房はがんのことをよく勉強していて、2人で話し合って抗がん剤はやらないと決断した。それに対して後悔はない」と語った。

 祭壇は自らデザインし、川島さんが宝物にしていた生年のロマネ・コンティ、シャトー・マルゴーなどビンテージもののワインを並べた。位牌の横にも赤ワインが注がれたグラス。遺影は、漫画家のさかもと未明氏が撮影した笑顔のスナップで、「自然にほほ笑んでいるものがないか探しました。テレビなどでは絶対に出さない笑顔で、気に入っています」と笑顔をのぞかせた。

 川島さんの遺体は白いドレスをまとい、棺には思い出の写真や衣装、最後の舞台となった「パルレ~洗濯~」の楽屋にかけていたのれん、ゴルフボールなどを納めた。「きれいでした。やせてはいたんですけれど、最期まできれいでした」と沈痛な表情を見せた。

 そして、結婚生活を振り返り「本当にありがたかった。女房が出会った男性には格好いい人も多いはずなのに、なぜ僕に愛を注いでくれるのか不思議だったけれど、一度、大ゲンカをした時に、僕が“もう別れよう”と言った時に、“何言っているの。死んでも別れないわよ。覚悟しておいて”と言ってきたんです。その言葉にジーンときちゃって…」と声を詰まらせた鎧塚氏。「つらかっただろうけれど、女房は最期まで明るかった。もうこの世には帰ってこられないので、明日(葬儀・告別式)は皆で華々しく見送ってあげたい」と思いをはせていた。

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