成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳 2019年3月第1週・週間賞

[ 2019年4月2日 15:32 ]

<週間賞>
新旧の 意志と意地見た 三塁打
               (愛知県豊橋市 高橋 洋充)
<佳作>
オレがヤル 糸井ポールを たぐり寄せ
               (兵庫県宝塚市 室伏 尚美)
金庫番 虎の子守る 救援隊
               (大阪府大阪市 後藤 憲之)
虎の尾を ふまれたように つき進め
               (京都府南丹市 小寺 洋一)
ひとつでも ファン喜ぶ 勝ちゲーム
               (大阪府大阪市 住吉 和子)

 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 「ぶち破れ!オレがヤル」  矢野新監督のスローガンのもと、ヤクルトとの開幕3連戦は先攻ヤクルトが先発・メッセンジャー投手にいきなり3連打を浴びせたが、スタメンの新人・近本選手が中堅から好返球し、ホームタッチアウトを取った後、遊撃併殺で事なきを得た。

 0対1の6回裏、新人・木浪選手が敵失で出塁した後、近本選手が三塁打で返し、同点にした。

 このキナチカコンビの活躍と救援投手陣の頑張りで迎えた延長11回裏、代打・鳥谷選手が三塁打、暴投で代走・江越選手が還ってサヨナラ勝ち。

 高橋洋充さんは、これを新人の意志とベテランの意地と詠んで今年最初の週間賞。

 第2戦は、初回の糸井選手の本塁打が見事だった。室伏尚美さんの「たぐり寄せ」はうまいね。先発・岩貞投手は6回3分の1を無失点で今季初白星。

 スミ1を守り切った救援陣も後藤憲之さんが詠む通りだ。

 開幕早々に届いた投句も新人が多く、小寺洋一さん、住吉和子さんのコテスミコンビの句は新鮮だ。

 1、2点で勝つ「地味で強い」が「あきらめない」の象徴だ。  貯金1、さぁ巨人戦もいただこう。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。郵便番号、住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は4月7日必着まで。紙面(大阪版)掲載は9日予定。

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