成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳 2018年8月第3週・週間賞

[ 2018年8月21日 13:00 ]

<週間賞>

夏の夜 ドリス劇場 よく冷える     (愛知県豊橋市 高橋 洋充)

<佳作>

絵日記の 思い出鳥谷 ホームラン    (兵庫県加古川市 松浦 伸)

痛いけど そこから繋がる 追加点    (兵庫県西宮市 杉江 加奈子)

京セラは まかしておけと 4安打    (三重県亀山市 虎ノ助君)

意義ありと 小野に小言の 七勝目    (高知県高知市 弘井 美稲)

 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 盆に入った週は、宿敵・広島に2勝1敗で今季初の4カード連続勝ち越し、返す刀のヤクルト戦は1勝2敗で返り討ちにあった。

 この6戦のうちクローザーのドリス投手の登板は3回あった。

 高橋洋充さんが詠むヒヤヒヤと肝を冷やしたのは8月16日の広島戦と18日のヤクルト戦だ。前者は、3対2で勝っている9回表の初球、会沢選手への危険球で退場。能見投手がうまく救援し、プロ初セーブがついたからよかった。18日は4対3で勝っていたが、9回裏2死満塁にし、これもファンの心胆を寒くしてくれた。肝試しはこれくらいで勘弁してよ。

 そこへくると、愁眉(しゅうび)を開かせてくれたのは鳥谷選手の今季初本塁打で、入団1年目から15年連続、それも彼がシーズン1号を打った試合は不敗の神話までついている。松浦伸さんの句に子供たちもヒントをもらったな。

 16日、2対2の8回裏、代打・大山選手は5球目をファウルし、それが三塁ランナー・中谷選手の臀部(でんぶ)直撃、次の球をセンターへ決勝打し杉江加奈子さんの“ケツ作”を生み出した。

 虎ノ助君は、14日に糸井選手が4安打し、かつてのホームグラウンドでの強さを詠んでいる。

 弘井美稲さん、18日の小野投手の7勝目は、藤川、能見両投手の3者斬りがあったからだね。ま、本人も勝利打点をつける活躍をしたから良しとしよう。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu−o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。郵便番号、住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は8月26日必着。大阪版紙面掲載は28日。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る