成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳 2018年7月第4週・週間賞

[ 2018年7月24日 10:32 ]

<週間賞>

ロサ花火 もっと見せてね 夏休み   (愛知県豊橋市 高橋 洋充)

<佳作>

凍らせて すぐに解凍 した梅ちゃん  (和歌山県和歌山市 田村 好史)

雨上がり 勝っても負けても 大盛況  (兵庫県神戸市 田尻 節子)

ただいまの 手土産ガツン 3ラン   (愛知県名古屋市 幅 茂)

火を噴いた 援護射撃に 10勝目   (大阪府高槻市 梅津 昭)

 【講評】選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)

 西日本豪雨のお見舞い申し上げます。

 3週間お待たせいたしました。

 机の上にある投句の束を見ていると貧打の日々を過ごした投句子の涙も、その後の喜びも伝わってくる。高橋洋充さんの句からやっと打ち出したロサリオ花火に喜ぶ子どもたちの顔が見える。

 前半戦終了前7月4日の中日戦。2回表、ビシエド選手が松井雅選手の安打で二塁から梅野捕手のタッチをかいくぐりホームインした。アウト判定にリクエストが出てセーフになり観客は凍ったが、4回裏、その梅野捕手が反撃の3ランホーマー。田村好史さんの解凍句はお見事。

 後半戦いきなり甲子園球場での巨人戦3連敗を雨と見立て、その後の7月20日からのDeNA戦は10点取られ、7点に次ぎ11点取るという出入りが激しかったが、これを大盛況と詠む田尻節子さん、雨上がりが効いた句だ。

 右腓骨(ひこつ)骨折から帰るなり放った糸井選手の3ランはうれしかったと幅茂さん。ロサリオ、ナバーロ、糸井、陽川各選手の本塁打は、メッセンジャー投手の外国人助っ人史上最多7度目の10勝の援護となったと梅津昭さんの句は踊っている。

 さぁ、広島との甲子園戦も大噴火してもらおう。

 ▽応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールの場合はyakyuu−o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。郵便番号、住所、氏名、年齢を記入のこと。次回は7月29日必着。大阪版紙面掲載は31日。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る