山川穂高獲得 ソフトバンク球団には批判の声 三笠GMが改めて経緯を説明「獲得反対の声はあるが」

[ 2023年12月19日 14:24 ]

<ソフトバン>入団会見を行う山川(左は三笠GM)(撮影・中村 達也)
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 西武から国内フリーエージェント(FA)権を行使し、ソフトバンクに入団した山川穂高内野手(32)が19日、福岡県内で入団会見に出席し、意気込みを語った。

 会見では「獲得に関しては批判的なコメント、多数届いている。そのような声に対しては?」という質問も出た。これに対して、三笠GMは自身でもファンの声を確認したといい、「起きた事案についても不起訴になった経緯を確認しました。本人が野球にかける気持ち、今回のことをしっかり反省している。ホークスで活躍をしたい気持ちを確認して、反対をする声はたくさん、聞いたんですが、我々としては総合的に判断し、活躍する機会をホークス球団として持たせていただいて、素晴らしい勝利でファンの方に答えていく。そういう判断が良いのではないかということで、きょうに至った」と説明。今後は、コンプライアンスへの意識を球団でも再徹底し、ファンへの理解を求めるという。

 また、知人女性への強制性交の疑いで書類送検された件について、多方面から入念な聞き取り調査などを実施したことを明かし、「今後、起きる可能性があるかなどについては、本人も十分、反省をしている。来季のプロ野球のプレーには支障はないと判断した」と言及。

 『グループ全体としてリスクは?』との問いに、同GMは「色々なお声、評判はあることを前提としながら、調査、本人が再起を期して野球に打ち込みたいと考えていること。ご家族のサポートもある。獲得反対の声はあるが、プレーをする機会をホークスとして与えたい。グループも含めてコンセンサスを得られたと思う」と説明した。

 そして、公式戦の出場停止処分について、ソフトバンクではないとの認識か、と問われると「その認識で大丈夫です」と話した。

 山川は申請期限最終日だった11月14日、FA権の行使を宣言。知人女性への強制性交の疑いで書類送検された影響で、今季は17試合の出場にとどまったが、ソフトバンクは水面下で入念に調査し、4年総額12億円プラス出来高で合意した。

 ◇山川 穂高(やまかわ・ほたか)1991年(平3)11月23日生まれ、沖縄県出身の32歳。中部商から富士大に進み、2、3年時に大学日本代表。13年ドラフト2位で西武入団。18、19年に本塁打王、22年は本塁打王と打点王の2冠。今年3月のWBCでは侍ジャパンで世界一に貢献。1メートル76、103キロ。右投げ右打ち。

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