【ソフトB・三笠GMに聞く】球団内に山川獲得の反対意見はあったのか? 人的補償の問題は?

[ 2023年12月19日 15:58 ]

<ソフトバン>入団会見を行う山川(左は三笠GM)(撮影・中村 達也)
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 西武から国内フリーエージェント(FA)権を行使し、ソフトバンクに入団した山川穂高内野手(32)が19日、福岡県内で入団会見に出席し、意気込みを語った。ソフトバンクとは4年総額12億円プラス出来高払いで合意。背番号は「25」となった。

 会見には三笠杉彦取締役GMも同席。獲得に至る経緯を説明した。以下、三笠GMと一問一答から。

 ――コンプライアンス強化に関して
 「コンプライスの取り組みは、当然ホークスの株式会社としてはグループと連携して、もうすで社員向けにやってるものがありますので。部門はすでにある。それを選手向けの活動を強化するというイメージで考えている」

 ――活動内容は?
 「啓蒙活動、研修があったりだとか。企業ですとコンプライアンス部門っていうのがあって、例えばパワハラとか上司に相談しづらければ、ホットラインみたいなものが設置されているが、選手の皆さん個人事業主みたいなところがあって、こういう部門がありますというのは簡単な周知はされてたんですけども、積極的な周知みたいなものが足りない状況ではあったんで、我々がホークスという企業としてコンプライアンスの取り組みであったりだとかと同様に選手、スタッフについても、同じような、いわゆるホットラインの窓口を設置したりだとか、それをすることがありますということを周知したりだとか」

 ――獲得で球団内での賛否両論あった?
 「賛否両論が球団内であったということではなかった。お客様から反対だという意見もありましたけども。球団内の話としてはしっかり調査をして、選手あってのプロ野球でもありますけども、ファンあってのプロ野球でもありますので、お声を踏まえながら熟慮すべきだというような意見ありましたけども、それが反対であるというようなのは明確になかった。いろんな調査、そいうようなことを総合して皆さん賛成していただいた」

 ――不起訴の中には度合いがある。嫌疑不十分だったが、そこに対しての議論は。ある意味グレーではないか。
 「ある意味グレーとは考えていません」

 ――山川選手と女性サイドが和解したと聞いているか?
 「聞いてません」

 ――人的補償については
 「山川選手獲得というか、Aランク、BランクのFA選手を獲得する時は、常につきまとう話ではある。昨年、近藤選手を獲得した時も、その議論にはなるというところではあったんですけども、最終的には獲得しようという話になりました」

 ――若手には高い壁になってほしい?
 「そうですね」

 ――調査は第三者機関などもあったのか
 「第三者機関に調査依頼とはしておりません。球団内で調査のチームを作って、調査をしたということであります。具体的にどこにどういう聞き取りをしたかっていうのは公表を差し控えたいという風に思いますが、山川選手や代理人からのだけのご意見だけではなくて、確認をしたというようなこと」

 ――補強と世代交代
 「難しい話ですよね。来年勝つということと、中長期的な勝っていくというようなことのバランスの中での判断。結果論的なバランスにもなりますけども、野手の方は主軸でもって、山川くん、近藤くん、柳田選手に活躍してもらうという形でチームをサポートしながら、ピッチャーの方が世代交代になっていると思うので、ピッチャーの方で若い選手はどんどん出てきてほしいと。新入団の選手も5人獲りましたし。中長期的に考えると、ピッチャーも野手も一気にここで世代交代だっていうと、どうしてもチーム力って落ちてしまうので、現状のバランスとしては結果論にはなりますけども、野手をしっかりした選手で攻撃力をしっかり担保した上で、あの若いピッチャーをしっかり育てるというようなところが、ここ2、3年でのテーマ。そのために倉野も来てもらったり。ピッチャーの方で若い選手が伸びて、千賀くんの穴を的を埋めるような存在が確立できたら、野手はちょっと高齢化して本当に選手を変えていかなきゃいけないみたいな時代が来ると思いますので、こういう感じ(手で交互を表現)でやっていくイメージ」

 ――女性との問題はこれで終結か
 「ちょっと僕はコメントは差し控えます」

 ――背番号25は
 「本人が選びました」

 ――オープン戦、公式戦出場に問題なしか
 「出場してもらう予定です」

 ――契約条件は
 「コメントしません」

 ――批判がやまないが
 「頑張ってやっていくしかないなと思っています」

 ――批判の声の内容は
 「獲得に反対ですということです」

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