DeNA・佐野 決意の単年契約 複数年断り自身初減俸1億5500万円で更改「納得いく成績を」

[ 2023年12月19日 05:30 ]

来季の目標を掲げ、デスターシャする佐野(撮影・島崎忠彦)
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 決意の単年だ。DeNA・佐野が横浜市内の球団事務所で契約交渉に臨み、1500万円減の年俸1億5500万円で更改した。来季中に国内FA権を取得見込みで、球団からは複数年契約の提示を受けたが「今年の成績に納得ができなかった」と単年契約を選択。理由を「決意の表れか?」と問われ「そうです」と答えた。

 「何一つ納得いく数字はないし、ダウン提示も仕方がない。悔しい思いがあるし、チームに迷惑をかけた」。今季は打撃不振に悩み、9月30日に右有鉤(ゆうこう)骨を骨折してCSも欠場した。4年ぶりに打率3割を切り(・264)、13本塁打と65打点もこの4年間で最低の数字。来季8年目で、減俸は自身初となった。

 打順が1、3番で固定されず、守備も外野と一塁の併用で難しい対応を迫られたが、「打てなかったことが全て」と言い訳はしなかった。8月6日の阪神戦では1点を追う7回1死二、三塁で代打(楠本)を4年ぶりに送られ、ベンチで目に涙を浮かべる場面も。10月4日の巨人とのレギュラーシーズン最終戦は、翌日に右手首の手術を控えていたため入院先の病室でテレビ観戦。「まさか病室で見るとは。“何やってるんだろう、自分は”って」。その悔しさを胸に取り組むリハビリは順調で、既にバットも振っている。

 4年間務めた主将は牧に託して臨む来季。目標の最低ラインを3割、20本塁打と掲げた。「今年の悔しさの分、来年は自分も納得いく成績を残したい」。色紙に書き込んだ「優勝」の2文字は自分のバットでたぐり寄せるつもりだ。(秋村 誠人)

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