山川穂高入団 ソフトB・王会長「ファンの皆さんに認めてもらえるかどうかは、彼の頑張り次第」

[ 2023年12月19日 14:47 ]

ソフトバンク・王貞治球団会長
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 西武から国内フリーエージェント(FA)権を行使し、ソフトバンクに入団した山川穂高内野手(32)が19日、福岡県内で入団会見に出席し、意気込みを語った。

 ソフトバンクの王貞治会長は、山川の入団に「本人が反省し、野球に対して真摯に向き合おうとしている中で、今回のようなチャンスがある事は良いことだと思っています。これから世間の皆様やプロ野球ファンの皆さんに認めてもらえるかどうかは、彼の頑張り次第ですし、彼の野球に対するひたむきな姿勢やプレーが他の選手の刺激となることを期待しています」とコメントを発表した。

 会見で三笠GMは、山川獲得に対しての王会長の反応は、という質問に対して「意思を尊重するとご回答いただいている」と説明。そのうえで「野球選手としては素晴らしい能力を持ったホームランバッターとおっしゃっている。能力を高く評価している。来季の活躍を期待しているというコメントをいただいた」と、期待感を口にした。また、孫オーナーについても「ホークスとしての判断を尊重するということでご同意いただいている」と同GMは説明した。

 球団は山川の女性問題について「山川本人、代理人と多方面に聞き取りを行った」と入念な調査を行ったことを明かし「検察も十分な捜査行った上で不起訴になったと理解した」と同GMが言及。そのうえで「本人も深く反省している。野球に対して真摯に向かうことを確認した。来季のプレーに支障がないと判断した」と、入団交渉を継続し、獲得に至った。

 ソフトバンクは今季、3年連続で優勝を逃し3位に終わった。通算218本塁打の長距離砲獲得で、最大の補強ポイントを解消。来季は、最多安打のタイトルを獲得した柳田悠岐外野手(35)、本塁打、打点の打撃2冠などに輝いた近藤健介外野手(30)に、3度の本塁打王の実績がある山川、と超重量和製クリーンアップが実現する。4年ぶりのV奪回を狙う小久保新監督には、何よりの補強となりそうだ。

 山川は申請期限最終日だった11月14日、FA権の行使を宣言。知人女性への強制性交の疑いで書類送検された影響で、今季は17試合の出場にとどまったが、ソフトバンクは水面下で入念に調査し、4年総額12億円プラス出来高で合意した。

 ◇山川 穂高(やまかわ・ほたか)1991年(平3)11月23日生まれ、沖縄県出身の32歳。中部商から富士大に進み、2、3年時に大学日本代表。13年ドラフト2位で西武入団。18、19年に本塁打王、22年は本塁打王と打点王の2冠。今年3月のWBCでは侍ジャパンで世界一に貢献。1メートル76、103キロ。右投げ右打ち。

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