国学院大・冨田遼が初先発で5回1失点 今秋ドラフト候補の草加と投げ合いエースとしての姿も学ぶ

[ 2023年5月29日 14:48 ]

東都大学野球 第2週第4日   亜大2―1国学院大 ( 2023年5月29日    亜大G )

<亜大・国学院大>初先発で5回1失点と好投した国学院大の冨田遼(撮影・村井 樹)
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 国学院大は接戦を落とし、今季を勝ち点2の4位で終えた。2季連続優勝を目指した今季だったが悔しい結果に終わり、鳥山泰孝監督は「優勝目指してスタートしたシーズンなので非常に悔しいですけど、実力通りの結果かなと受け止めています」と総括した。

 秋につながる堂々とした先発デビューだ。

 5回1失点と試合をつくったのがリーグ戦初先発となった左腕・冨田遼弥投手(1年=鳴門)。手応えと悔しさを味わった初先発のマウンドを「しっかり自分の力を出した時には抑えることができたので良かった」と振り返った。

 初回以外は毎回走者を出す苦しい展開となったが、変化球を低めに集めて1失点でまとめた。6三振も奪い「低めのカットボールで三振を取れたのが何個かあったので、勝負できる変化球を増やしていきたい」と手応えをつかんだ様子。最終戦の先発を託した鳥山監督も「秋に向けても将来に向けても冨田を送り出した。最低限かなとは思うが、1年生の春でこういうピッチングをしたのは頼もしく思う」と評価した。

 東都を代表するエースからも多くのことを学んだ。

 投げ合った亜大の先発は今秋ドラフト候補の最速152キロ右腕・草加勝投手(4年=創志学園)。ベンチからエースとしてのマウンドさばきをしっかり目に焼き付け「自分は4、5回で球威が落ちていたが(草加は)9回まで一人で投げ抜き、最後の回に最速も出してこれが東都でエースとして積み上げてきたものだと感じた」と振り返った。

 高校時代は3年春の選抜で優勝した大阪桐蔭相手に好投し、プロからも注目された逸材。1年で立ったこの初先発の気持ちを忘れず、「自分もああいう(草加のような)ピッチャーになりたい」と、大エースへ駆け上がっていく決意を込めた。(村井 樹)

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