京都国際 プロ注目の杉原が176球完封勝利 「近畿では負けてられない」10球団スカウト前に成長見せた

[ 2023年5月29日 05:30 ]

高校野球春季近畿大会   京都国際2―0近大付 ( 2023年5月28日    シティ信金スタ )

<京都国際・近大付属>4回2死満塁のピンチを切り抜けガッツポーズを決める京都国際・杉原(撮影・後藤 正志)
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 近畿大会1回戦2試合が行われた。京都国際(京都)は近大付(大阪)を2―0で下し、金光大阪(大阪)は近江(滋賀)に3―2と競り勝って準決勝に進んだ。

 京都国際の最速143キロ左腕でプロ注目の杉原望来(みらい=3年)が176球の熱投で完封勝利を飾った。「直球が走っていた。打たれる気がしなかったです」。最大のピンチは6回。先頭打者に三塁打を浴びながらも得点は許さず、2―0の9回2死から2者連続四球を与えるも最後の打者を中飛に仕留めるなど我慢強かった。

 高校では練習試合を含めて初完封だった。昨年までは球数が100球を超えると球威が落ちた。冬の間にウエートトレーニングや走り込みを重ねて体力を強化。この日は6回終了時点で124球と球数がかさみながら、7回以降は無安打4奪三振とギアを入れ替える余力が残っていた。「甲子園で優勝するなら近畿では負けてられない」。熱視線を送るNPB10球団のスカウトの前で成長を示す完封劇となった。(松本 航亮)

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