エンゼルス大谷 赤手袋効果で3試合ぶり安打も今季初3三振 指揮官は期待「今の状況を抜け出し活躍」

[ 2023年5月29日 20:44 ]

<エンゼルス・マーリンズ>4回、安打を放つ大谷(撮影・会津 智海)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)は28日(日本時間29日)、本拠地アナハイムで行われたマーリンズ戦に「3番・DH」で出場し、4打数1安打だった。4回に3試合&13打席ぶりの安打を右前に放った。

 大谷流の気分転換が奏功した。今季最長タイの12打席連続無安打となった大谷は、4回の2打席目から打撃用手袋を白から赤へと変更。若手有望株の20歳右腕ペレスが投じた97・4マイル(約157キロ)の直球を捉え、右前に運んだ。打球速度はこの試合全体で最速の109・6マイル(約176キロ)を計測した。

 0―2の7回2死二塁では2番トラウトが敬遠され、3番大谷との勝負。本塁打が出れば逆転の場面に3万6345人の大観衆は沸いたが、左腕スコットの97・2マイル(約156キロ)の直球に空振り三振。前夜に「(球の)見え方自体はそんなに悪くない。あとはきっちり甘い球を打てるかどうか」と話した大谷だったが、“赤手袋効果”は続かず、今季初の1試合3三振を喫した。

 無得点で継続中で最長だった「連続試合完封負けなし」は94で止まった。3連敗で地区4位に後退したフィル・ネビン監督は「相手投手は良かったが得点をしなければ」と渋い表情を浮かべ、大谷については「今の状況を抜け出し、活躍してくれるはず」と信頼は変わらず。チームへ遠征地シカゴへと向かった。
(アナハイム・笹田幸嗣通信員)

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