打線組み替え大当たりの広島 上本、秋山、マクブルーム、磯村で4発!今季最多14安打で大勝 

[ 2023年5月1日 06:00 ]

セ・リーグ   広島11ー4巨人 ( 2023年4月30日    東京D )

<巨・広>2回、上本が勝ち越しソロを放つ(撮影・村上 大輔) 
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 広島は30日の巨人戦に11―4で大勝し、連敗を2で止めた。1―1の2回1死から上本崇司内野手(32)が左翼席に決勝の1号ソロを放って猛攻の口火を切ると、続く3回には秋山翔吾外野手(35)が2号ソロ、6回にはライアン・マクブルーム内野手(31)が2号3ランなど今季最多4本塁打の本塁打攻勢。新井貴浩監督(46)のオーダー組み替えも奏功し、ともに今季最多の14安打11得点につなげた。

 悪夢の逆転サヨナラ負けから一夜明け。胸のすく豪打ショーで鬱憤(うっぷん)を晴らした。指揮官として東京ドームで初勝利。通算319本塁打を放った現役時代、この球場で広島市民球場(108)、甲子園(35)に次ぎ、神宮と同数の30本塁打を放った新井監督は「いい感じで、しっかり打線がつながって得点できたと思う」と目尻を下げた。

 一発攻勢の口火を切ったのは、試合前の時点で通算わずか2本塁打の32歳伏兵・上本だ。1―1の2回1死、ビーディのカットボールを左翼ポール際に運ぶ1号ソロ。「最優先は塁に出ることだが、追い込まれるまでは自分の狙った球をしっかりスイングするというのがあった」と胸を張った。負けじと続いたのが秋山。35歳のヒットメーカーが3回1死、カウント1―3からビーディの高めカットボールを左中間席への2号ソロとした。

 「多少狙って打っている。反応というよりはイメージしたようなスイングとポイントで打てた」。自身も納得の放物線を描き、試合の主導権を握った。

 これに助っ人長距離砲が発奮した。7―3の6回2死一、二塁ではマクブルームが田中豊から右越え3ラン。4月23日のDeNA戦以来、5試合23打席ぶりの2号アーチでリードを広げた。9回1死には代打・磯村がダメ押しの左越えソロを放ち、今季最多の1試合4本塁打だ。

 オーダー変更もはまった。西川を21年9月1日のDeNA戦以来2シーズンぶりに2番に抜てき。37歳のベテラン・松山も今季初の先発起用に応えた。試合前時点で打率・213と低空飛行を続けていた4番・マクブルームも今季初の猛打賞で3打点。先発全員安打の今季最多14安打11得点で大勝し、新井監督も「スタメンの選手も後から出た選手もしっかり頑張ってくれて、凄く良かった」と目を細めた。

 あす2日からは、本拠・横浜スタジアムで9連勝中の首位・DeNAと3連戦。コイの季節に上り調子の打線が、相手の快進撃を止める。(長谷川 凡記)

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