フィリーズ・ハーパーがトミージョン手術から160日で最短復帰へ、これまでの記録は182日

[ 2023年5月1日 12:24 ]

フィリーズのハーパー(左)=AP
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 昨年の11月23日にトミージョン手術(肘側副靱帯再建術)を受けたフィリーズのブライス・ハーパー(30)が、2日(日本時間3日)のドジャーズ戦から復帰する可能性が高くなった。

 同手術からの復帰は、投げることが仕事の投手であれば約18カ月かかるが、野手の場合は1年以内に復帰できる。それでも過去の最短記録は04年、トニー・ウォーマックの182日だった。ロブ・トムソン監督は「1日(日本時間2日)ロサンゼルスで(執刀医だった)ニール・エラトロッシュ医師の診断を受けるが、問題なければ2日、ドジャースタジアムでDHでプレーする」と地元記者たちに説明している。そうなれば手術から160日で、ウォーマックよりも22日も早い最短復帰となる。もっともウォーマックは復帰後すぐに二塁を守ったが、ハーパーは今季は外野ではプレーしない予定で、守る場合は肩の負担が少ない一塁になり、そのための練習も開始している。とはいえ当初はオールスターブレーク前の7月を予定していた。フィリーズのデーブ・ドンブロースキー編成本部長は「ブライスは焦点を絞って頑張ってきた。凄いこと、驚異だ」と目を丸くしている。トムソン監督は「本人は試合に出たくてうずうずしている」と微笑む。

 通常であれば、ケガから復帰するメジャーリーガーは、カブスの鈴木誠也外野手のようにマイナーで調整試合を行う。だがハーパーは必要ないと判断した。ケビン・ロング打撃コーチも「調整試合でプレーして良くなるとは限らない。特にブライス・ハーパーのような打者にとってはね」と後押ししている。

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2023年5月1日のニュース