藤本ソフト 敵地で勝てない…3位転落 指揮官は先発・藤井に苦言 今季全勝の本拠地で巻き返しへ

[ 2023年5月1日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1ー5日本ハム ( 2023年4月30日    エスコンF )

<日・ソ(5)>5回途中で降板する藤井(中央)(撮影・高橋 茂夫)
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 ソフトバンクは30日、日本ハムに1―5で敗れ、2連敗で3位に転落した。先発・藤井皓哉投手(26)が4回1/3を7安打4失点で2敗目。打線は5回に柳町達外野手(26)の適時打で奪った1点に終わった。今季10敗目(12勝)でそのうち9敗がビジターと敵地での苦戦が続いている。2日からは本拠地でのオリックス戦。今季7戦全勝のペイペイドームで巻き返しをかける。

 28日の3連戦初戦をものにしながら2連敗で2カードぶりのカード負け越し。見せ場は0―2の5回に柳町の右前適時打など4連打で1点差に迫った場面だけに終わり、藤本監督は「あそこだけやったね、今日のいいところは」と寂しげに語った。

 先発・藤井が5回持たずに降板し、試合の流れをつかみきれなかった。指揮官が「点を取った後というところをしっかり抑えたら流れがまた来るんだろうけど、取った後にすぐ点取られるのはね」とこぼしたのは1―2の5回の守り。藤井が日本ハムの新人・矢沢に150キロ直球を捉えられ、プロ1号を右翼席まで運ばれた。さらに1死二塁から松本剛に中前適時打を浴び、降板を告げられた。

 4回1/3、7安打4失点で2敗目を喫した藤井は「結果が全てかなと思う。投球のリズムも良くなかったし、点の取られ方も良くなかった。相手に流れが行ってしまう投球になってしまった」と猛省した。

 チームは今季10敗目となった。そのうち9敗がビジターゲーム(1敗は主催の宮崎)での結果だ。9敗した試合で3回までに得点したのは4月18日の西武戦(東京ドーム)で初回に挙げたわずか1点だけ。打線が早めに先発投手を援護してやれない展開も、敵地で苦戦している要因になっている。

 この日の日本ハムの先発は中継ぎが続いていたメネズ。今季初先発だった左腕について藤本監督は「初回から点を取るぐらいのね。集中していってもらいたい」と話していたが、またも打線のエンジンのかかりは遅かった。5回は柳町の適時打の後、1死満塁で佐藤直が二飛、三森が一ゴロに倒れて同点に追いつくチャンスを逃した。

 敵地で投打ともにもどかしい内容に終わり3位転落。だが、2日からは今季7戦全勝のペイペイドームでのオリックス戦だ。無敗を誇る本拠地で首位奪回へ向けてチームを立て直す。(森 寛一)

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