出た160キロ!オリ山崎颯が今季初サヨナラ勝ちに導く2回零封 今季初の回またぎでチーム救う

[ 2023年5月1日 05:50 ]

パ・リーグ   オリックス4ー3ロッテ ( 2023年4月30日    京セラD )

<オ・ロ>9回、5番手で登板した山崎颯 (撮影・後藤 大輝)
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 これが昨季日本一チームの底力だ。オリックスが延長11回の死闘を制し、今季初のサヨナラ勝ち。離脱者続出の中、スクランブル継投で首位・ロッテの猛攻をしのぎ切り、同率首位に浮上した。

 「本当によくしのいでいったと思います。楽な試合はないんで。ずーっとです、ずーっと。なんか知らないけど」

 中嶋監督が胸をなで下ろしたのも無理はない。中継ぎ陣はWBCに参加した宇田川が23日にコンディション不良で登録抹消。経験豊富な比嘉、近藤も抹消中で、この日にワゲスパックまで上半身のコンディション不良で登録を外れた。さらに、連投中だった平野佳、本田がベンチ外。まさに火の車といった中でチームを救ったのが、3―3の9回から登板した山崎颯だった。

 「(回またぎも)あるかなという気持ちはありました。四球なくいけたんで良かった。状態は上がってきているのかなと思います」

 先頭の中村奨の3球目(ファウル)にレギュラーシーズンでは球団初の大台となる160キロをマーク。球速表示にバラつきがあったため本人は「感覚的には出てなかったんで」と照れ笑いながら、昨年10月15日のクライマックスシリーズ・ファイナルステージのソフトバンク戦以来の大台突破となる剛速球を軸に力で抑え込んだ。

 今季初の回またぎとなった10回も抑え、2回を1安打無失点。いいリズムのまま同世代の小木田にバトンをつなぎ、サヨナラ勝ちの陰の立役者となった。

 「勝てて良かった。(小木田は同世代の)代表なんで自分のことのようにうれしい」

 6回1失点と力投した山岡から、新助っ人のコットン、ドラフト1位新人の曽谷、吉田と本来の勝ちパターンではない投手たちで何とかつないだ一戦。今年のオリックスも粘り強く、勝負強い。(山添 晴治)

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