阪神・中野 神宮男や!3年連続シーズン1号「ここでよく打ってるな、というイメージある」通算8本中5本

[ 2023年5月1日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2ー4ヤクルト ( 2023年4月30日    神宮 )

<ヤ・神>6回1死、中野は右越えにソロ本塁打を放つ。投手吉村(撮影・北條 貴史)
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 雨上がりの神宮に、阪神・中野が美しい虹を架けた。0―4の6回1死、吉村から今季1号本塁打を放ち、一矢を報いた。劣勢ムードを何とか吹き飛ばそうと、カウント2―1からの内角直球に鋭く反応。小柄なその体からは想像できないパワフルなアーチ。ルーキーイヤーの21年から、3年連続でシーズン1号を神宮の杜で記録した。

 「追いかける展開で、何とか出塁してチームに勢いをつけようという打席だった。いい形で、反応で打てた」

 「中野拓夢×神宮球場」の相性の良さは、残した数字が物語る。21年は打率・308、1本塁打、昨季はそこから同・341、3本塁打まで跳ね上がった。今季初見参となった今3連戦でも全試合で安打をマークし、3戦目で通算8号弾を放ってみせた。本塁打を放った試合での“不敗神話”は6試合(2本塁打1試合)で止まったが、次は勝つ。長い1年を戦い抜く上で、好相性の地があることは当然プラスとなる。

 「本塁打をここでよく打ってるな、というイメージもあるし、力強く(振りに)いかなくても、いい形で捉えれば(スタンドに)入るかなという楽な気持ちで打てている」

 だが敗戦という事実が中野の口数を奪う。吉村の印象については「真っすぐに結構抑えられていた」。4月9日の甲子園決戦でも5回1失点に抑えられ、今回も6回1失点と崩せなかった。5試合の先発を終えて防御率4・73の右腕が、対猛虎に限ると計11イニングで2失点と生き返る。次回対戦で必ず攻略すべく、中野が早くもそのメソッドの一端を明かす。

 「若いカウントでは真っすぐを捉えようと思ってやっている。ホームランに限らず、塁に出ることだけをしっかりと意識して、これからもやっていく」

 貯金3で突入する5月。各球団の戦力も整いだし、勢いだけではもう勝ち切れない。攻守に元気いっぱいの中野が、虎の進撃をけん引していく。(八木 勇磨)

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2023年5月1日のニュース